フリーターや第二新卒者など、既卒専門の人材紹介会社として知名度の高いジェイック。
このブログでも、就職を考える人は「ジェイック使うと良いよ」「こういう良いサービスあるよ」と紹介したりもしていますが、
「実際どういうサービスかわからない」
というのが、すいません本音です・・・
というのも私は出身が高知県で、高知県にはこういった特化型の人材サービスがないのです・・・
ジェイックという人材会社を何年も前から知っておきながら、「中身は全然わからない」というのはいささか問題なので、今回取材という形でいろいろ質問してみました。
目次
ジェイックの利用者はどんな人?

まず気になるところはジェイックを利用している人はどういう人か?
こちらについてはやはり「20代を中心とするフリーター」という回答でしたが、更に深堀りして聞いてみました。
フリーター歴の長い人、短い人どちらもいる
まずフリーター歴について伺ってみたのですが、これは特に偏りはなく、長い人もいれば短い人もいるようです。
具体的には仕事を辞めた直後の人や学校を卒業、中退したばかりのフリーターとも呼べないくらいの人もいれば、数年以上アルバイト生活をしている人もいるようです。
音楽の道など、夢を追いかけていた人の中には10年近くフリーターだったケースもあるようで・・・
詳しくは後述しますが、フリーター歴が長くとも短くとも内定率にはほとんど影響はないとのことです。
大学中退者、卒業後に未就業の申し込みも多い
ジェイックは現在大学中退者向けのセミナーなども行っているため、大学中退者の利用者も増えているようです。
大学を中退すると就職活動の仕方がわからず「就活の仕方を知りたい」という目的で来るみたいですね。
また、大学を無事に卒業したものの、就職せずにそのまま無職になってしまった人の申込みも少なくないようです。
最近は有効求人倍率が約1.8倍(10人に対して求人数が18件くらいある)と就活生に有利な高水準となっていますが、それでも定職に就けない学生は少なくありません・・・
そういった大卒者の方の助け舟にもなっているようです。
就職しようかどうか迷っている人も多い
ジェイックは基本的に正社員登用のサービスなので、利用を検討する人は正社員志望の方のみかと思いましたが実は、
「正社員として働くかどうしようか迷っている」
というくらいの人も少なくないようです。
ジェックではフリーターと正社員のそれぞれメリットやデメリット、将来どう変わってくるかなども説明してくれます。
また、それら以外にもずっとバイトさえしていない無職者(ニート)や引きこもりの方も中にはいるようで、ジェイックではそういった方も受け入れされているようです。
ジェイックの無料就職講座の内容について聞いた

ジェイック特有のサービスといえばやはり「無料就職講座」ですね。
講座は5日間に渡って行われるようですが、その内容はどういったものがあるのでしょうか?
実際のカリキュラムを少し見せてもらったのですが、就職講座は大きくわけて、
- ビジネススキルの向上
- 自己分析
- 選考対策
の3つが主軸となっているイメージです。
ビジネススキル、コミュニケーションの向上
まず第一に就職講座の目的は「正社員として就職する人材になること」ですから、基本的なビジネススキルやコミュニケーションについて多く学びます。
といっても身だしなみを整えることやプレゼンの練習をしたり、名刺交換の練習をしたりといった、本当に基本中の基本という感じですね。
ただ、こういった基本中の基本は結局どこかで誰かに教わるまでは出来ないんですよね・・・
私自身26歳の時に就職した時、上司から「名刺交換」を教わりました。
名刺交換もまともに出来ない人材をよく採用したな・・・と今になってから思うわけですが、つまりそういうことなんですよね。
そういった基礎的なビジネススキルやマナー、コミュニケーションスキルをなくして就職って難しいんですよ・・・
自己分析、自己理解を深める
「自分が何がしたいか?」
「自分に何が適しているか?」
これをあまり理解せずに就職活動をしてもうまく行かないことは多いようです。
以前このブログでも書いた記憶があるのですが、人材の採用というのは採用したい企業と仕事を探している人材とのマッチングなんですよね。
自分のことをよくわかっていないとミスマッチが起きやすいですし。自己PRも空回りに終わってしまいます。
そういったことを防ぐために自己分析、自己理解を深める時間を設けているそうです。
後半に選考対策して内定率をアップ
ジェイックは5日間の講座が修了したら、企業との集団面接会を行うようです。
そこで企業に選ばれなければ内定はもらえません・・・詳細は後述しますが、20人中1人いるかいないかくらいで全く選ばれない人が出てくるそうです・・・
講座の後半はこの面接会の対策をするようです。
前述したように採用は企業とのマッチングですから「どういった企業が来てどういった人材を求めているか」を知る必要があります。
カリキュラムには集団面接会に来る企業の紹介もあるようです。
就職に結びつかない人はどんな人?

ジェイックの公式ページには「就職成功率81.1%」とあります。
フリーターどころか何年も働いていないニートや引きこもりも受け入れているわけですから、「集団面接会への参加からの就職成功率が80%」というのは非常に高い水準なのですが、裏を返せば「集団面接会に参加した人」でも約2割が就職に失敗しているんですよね。
この高い就職率を出しているジェイックのサービスを通じても就職に失敗してしまう人というのは一体どういった人なのでしょうか?
質問してみました。
無料就職講座修了までに離脱する人
まず5日間行われる無料就職講座が終わるまでに離脱する人が一定の割合でいるようです。
というのも特にフリーター生活、無職生活を長くやっていた人の中には5日間連続で朝起きて講座に参加することさえ難易度が高すぎるケースがあるんですよね・・・
普通に就職すれば絶対に出来ないといけないことなのですが、それさえも出来ない人がたまにいるらしく・・・ジェイックでは単に寝坊などで遅刻が多すぎる人は企業に紹介出来ないので離脱させてしまうようです。
厳しいような気もしますが、紹介してもらう側の企業からすると、たった5日間の講座に遅刻ばかりしてくる人を紹介されても困りますよね・・・
後、1日目から「合わない」と感じてすぐに離脱する人も稀にいるようです。それは仕方ない部分もあるかもしれませんね。
説明会で企業とのマッチングがない人も若干いる
ジェイックは最終日に企業との集団面接会を行うわけですが、その集団面接会で講座参加者約20人中1人いるかいないかくらいの数量でマッチング0になってしまう人がいるようです。
ただこれはあくまでマッチングなので求職者(講座参加者)が希望する会社が少なくて、そうなってしまうケースがあるとのこと。
集団説明会では20社ほど企業が来るわけですが、そのうち1社しか○を付けない求職者もいるようで、その1社が○を付けないとマッチング0となってしまいます。
他責的な人は就職に失敗しやすい傾向にある
「就職に結びつかない人はどんな人?」
という質問に対してジェイックの担当者さんから真っ先に出た言葉は、
「他責的な態度を取る人が失敗しやすい」
というものでした。
他責的な人というのは、責任を自分ではなく他人など外的要因にすることで、自分を改善しようとしない人のことです。
これは就職に限らず何に対しても言えることですが、他人は周りの環境のせいばかりにしていては、何も解決しないし前にも進まないんですよね・・・
面接会ではこういった人が企業に選ばれず、失敗しやすい傾向にあるようです。
ジェイックは書類選考がないため、これまでの学歴や経歴はほとんど見られないそうです。採用する側の企業にも「過去よりもこれからを見てあげてほしい」と説明しているとのこと。
なのである程度経歴の良い人でも面接の態度が悪いと選ばれにくく、逆にずっとニートだった人でも面接で好印象であれば選ばれる傾向にあるようです。
就職しやすい?取材を終えて感じたこと
今回の質問でジェイックのサービス内容や他社との違い、社員の考え方などが大筋わかりました。
そこで特に私自身が感じたことは、「無料講座楽しそう!」というものでした。
社会人になるとみんなで1つの目標に向かって純粋に頑張る機会ってほとんどないんですよね。
講座は20人程で同時に行われるわけですが、終了後も参加者同士の交流があったりすることも多く、「純粋に楽しそう」と感じました。
また、ジェイックを利用する企業は常連も多いため、
「ジェイック経由で入社した会社の先輩もジェイックを利用して入社していた」
というケースは少なくないのかも・・・
と思いました。
そういった会社であれば最初に苦労しそうな人間関係も少し気が楽になりそうですね。
20代後半で就職した元フリーターはこの度、メンファッションのレンタル事業を始めました。
スーツのレンタルは行っていませんが、オフィスワークや面接などでも使いやすいビジネスカジュアルは取り扱いがあります。