「仕事が続かない」
「入社してもすぐ辞めたくなる」
「辞めてしまってもう2社目だけどまた辞めたい…」
と思う人は多いです。
私もその一人で現在30歳になりますが、最も続いた仕事は高校の時のアルバイト(約3年間)です。
だいたい1~2年くらいで辞めてしまうことが多いです。
という感じで「仕事が長続きしない」、「入ってまだ数カ月だけど本当に辞めたい」、
「だけど辞めて再就職出来るかわからない…」
と悩む人はきっとたくさんいると思います。
というわけで本ページでは20代前半の時から仕事を辞めまくって今に至る私の経験を交えながら、
「すぐに仕事を辞めてしまっても将来大丈夫か?」
についてお話しようかと思います。

目次
仕事をすぐ辞めても生活出来なくなることはない

結論から言うと2017年現在はもちろん、おそらく当分の間は仕事をすぐ辞めても再就職できなくて生活が出来なくなるなんてことはないと推測できます。
推測の自信レベルは80%くらいです。もしかしたら数年後に違うことを言っているかもしれません。
その根拠としてはやはり人手不足の時代に突入しているからです。
現代日本は若い世代の労働力が足りていない
私がこのブログを解説した2015年頃からその兆候はありましたが、2017年現在日本は人手不足の時代に突入しています。
日本経済新聞の記事によると、2017年4月の有効求人倍率は1.43倍(100人に対して求人数が143件ある状態)。これはバブル期以上の水準となっているようです。
このブログの読者の方のほとんどがバブル期に生まれえていないか、まだ小さくて経験がないも同然だと思いますが、バブル期は本当に人手がいくらあっても足りないと言われていた時代だったようです。
なんとなくあまり実感はありませんが、現代でもすでに業界によっては人手がいくらあっても足りない状態になりつつあります。
求人倍率の伸びはアベノミクス効果という見方をされることが多いですが、実際は労働人口の低下の問題が大きいと思っています。
下の画像は総務省の調査による労働人口の推移を現したグラフです。
2005年~2013年の間で総人口は微減(-50万人)ですが、8年間の間で労働人口(15歳~64歳)は8,409万人から7,883万人(-526万人)と大きく減少しています。

引用元:第1部 特集 ICTがもたらす世界規模でのパラダイムシフト|総務省HP
人口そのものは大きく減っていないわけですから仕事量はそれほど変わらないはずです。むしろ2020年にオリンピックも控えているので仕事量は増えているはずです。
にも関わらずおよそ500万人以上も労働人口が減っているわけですから、労働力不足に陥るのは当然のことなんですよね。
総務省の推測によると今後も人口の減少は続く見通しですが、高齢化によってそれ以上に労働人口の割合が小さくなる見込みです。
つまり大量の労働者が働かなくても良いほどロボットや自動化等が進まない限り、慢性的に人手不足が続くことが予想できます。
若いだけで仕事がある
人手不足ということは求職者(仕事を探している人)に対して仕事量が余っている状態であるということです。
本当に人手に困っている企業はまさに猫の手も借りたい状態なので、
「とりあえず誰でも良いから来てくれ」
という状況です。
恐らく建築や土木関係の仕事はこの状態が慢性的に続いていると思います。
ただ、猫の手も借りたいと思っている企業でも、実は本当に誰でも良いわけではなくて、出来るだけ良い人材が欲しいのです。
そこで最も企業が重要視する部分は「年齢」です。
「とにかく若い人が欲しい」
というのは多くの企業の本音です。
しかし少子高齢化によって若い人の絶対数が少ないので「若ければ良い」という条件でも人が集まらずにいる企業は多いです。
そんな状態ですから、多少すぐに仕事辞めたからと言って、転職が多いからと言って(若い人が)仕事が見つからないということはほぼありません。
フリーター、第二新卒を求める人材紹介サービスがある
若ければ経歴が悪くても就職出来る、と言い切れる最大の根拠はそれらを対象とした人材紹介サービス会社が多数あることです。
これは本当に年々増えています。
例えばジェイックは第二新卒者(一旦就職したもののすぐに辞めてしまった人)やフリーターを専門に扱う人材サービスで、公式サイトには、
「既卒・フリーターでも就職成功出来る!」
とデカデカと記載があります。
利用者の声には、
「入社後3カ月で退職…」
とあるわけです。
利用者の声が本当の声なのかどうか別として、少なくともそういうすぐに辞めてしまった人が利用するための人材紹介サービスがある、ということがポイントです。
就職氷河期と言われた頃は絶対にあり得ませんでした。この時は本当に若い人に仕事がなかったわけですから。
※ジェイックは4年間ニートだった人の就職実績もあります
ただし辞めまくると将来の選択肢は減る

ここまで説明してきた通り、多分現在の人手不足の波が解消されない限り転職を十数回繰り返していても20代であれば再就職は出来ます。
ちなみに20代としたのは上述したフリーターや第二新卒、ニート等を専門とする人材紹介サービスが20代限定としているからです。20代であればニートでもOKだけど、30を超えるとダメなんです…
20代であれば長期間フリーターをやっていても、入社後3カ月で会社を辞めてしまってもどこかしら再就職出来ます。
ただ、確実に良い会社には入れなくなります。
特に20代に転職しまくって、「30を過ぎてまた転職したい」となった場合これはもうほとんど選択肢がない状態となってしまいます。
一つの会社で長く働いていれば経験やスキルを活かして30過ぎで転職することは可能ですが、スキル、経験がない状態だと30過ぎて転職することは非常に厳しいです。
市場価値のない人材は価値のある企業に入社出来ない
入社して1年以内に辞めたり、転職を繰り返したりすると、確実に人材としての市場価値が低下していきます。
20代の若い労働力はそれだけで多少なりとも市場価値がありますが、1年以内に退職していたり、25歳までに2社会社を辞めていたりすると、いわゆる企業が極力採用したくない「ブラック人材」という扱いを受けてしまいます。
ブラック人材になってしまえば、言うまでもありませんが競争のある採用試験で非常に不利となります。
収入が多くて福利厚生のしっかりしている条件の良い会社に入社するのは難しいでしょう。
ただ、過去の経歴が悪くても、20代であればこれからスキルや経験を高めて価値のある人材になることは可能です。
例えば入社して1年以内に辞めてしまっても、これから5年、10年しっかり同じ会社で勤め上げればそのスキル、経験を活かして転職することは容易でしょう。
将来を見据えて考えると20代のうちに「ここでずっと働く!」という会社に出会う必要があります。
結論 すぐに辞めても死なないけど将来苦労する可能性が高い

会社をすぐに辞めてしまうことは再就職に不利なのは間違いなく、出来る限り避けるべきです。
たた、すぐに辞めても、辞めてしまっても再就職が出来ないわけではない、ということだけは覚えておいてください。
実際私も5~6年間で転職したり、フリーターだったりしましたが、それでも26の時に正社員として採用されました。
多少経歴が悪くても正社員として雇ってくれる会社は今はたくさんあります。
また、もうすでに、
「すぐに仕事を辞めてしまって正社員を半ば諦めている…」
という人は出来る限り早く一度正社員として働くための再就職活動をすることをお勧めします。
フリーターやニート期間が長くなればなるほど不利ですし、30歳を過ぎると「若い」という市場価値も消え、再就職が厳しくなってしまいます。それでも探せばまだまだいけると思いますが…
極力再就職で失敗しないようにするために
すぐに仕事を辞めてしまった人は自分が選べない立場だと思って焦って就職しがちですが、よく調べずに再就職するとまたすぐに辞めたくなるしんどい会社に入社してしまう可能性があります。
これだと本当に意味がなくて、すぐに辞めた人が最悪な会社に入社してまたすぐに辞めてしまうという悪循環を生んでしまいます。
そうなる前に焦らずに求人のある会社をしっかり調べて応募することが大事です。
「これを最後の就職活動にする!」
と思って慎重に活動することをお勧めします。
と言ってもハローワークの求人票や求人サイトの募集要項、会社のホームページだけでは社風や社内状況は見えてきにくいです。
なので先述したジェイックなどの人材紹介サービスを利用することをお勧めします。
ジェイックでは専任のキャリアアドバイザーが相談に乗ってくれたり、就職するための研修もあるので、応募する企業の情報等も仕入れやすいです。
また、これら転職サービスはすべての企業の求人を受け入れているわけではなく、ある程度企業状況(離職率や福利厚生等)を見て求職者に紹介するようにしています。そうしなければ自社の評判が落ちてしまうからです。
そのため自分でネットやハローワークで探すよりもずっと良い求人に出会える可能性は高いです。
ジェイックはは面談から就職まですべて無料で受けられるので一度検討されることをお勧めします。
※ジェイックは4年間ニートだった人の就職実績もあります
20代後半で就職した元フリーターはこの度、メンファッションのレンタル事業を始めました。
スーツのレンタルは行っていませんが、オフィスワークや面接などでも使いやすいビジネスカジュアルは取り扱いがあります。