高卒でも大卒でも在学中に就職が決まらずそのまま卒業してしまってフリーターになった人は、
「このまま正社員として働くことができないではないか?」
という不安に駆られることがあると思います。
なのでどうにかして就職出来ないかと考え、その方法として「資格取得」という手段を検討することもあるでしょう。
だけど資格は役に立たないとも言われるしどうしよう・・・
私もフリーターをしていた時はとりあえず資格をと思って簿記3級の勉強をしてみたりしました。まあ結局取得どころか受験さえもすることなかったんですけどね。
資格って確かに役に立たないことが多いと思います。
でも確実に言えることはやっぱりないよりはあった方が良い場合が多いということですね。
資格の立ち位置
資格っていろいろ種類があるんですが大きく分けると2種類の資格があって、
一つはその資格がないと従事出来ない資格、独占資格とか呼ばれる資格で、もう一つはその分野の専門技術を持っていることを証明するための資格があります。
前者は例えば医者や弁護士、税理士、保育士、消防士、電気工事士、美容師等主に国家資格と呼ばれる資格で、法律上資格がないとその仕事に従事することが出来ません。
これらの資格は役に立つかどうか以前の問題で、たとえ資格取得で得た知識が現場で全く使えないとしても、ないとその仕事が出来ないわけですからその仕事を志すなら必須であると言えるでしょう。
一方で後者の専門技術があると証明する資格は実際にその仕事をしている人達でも資格を保持していないことが多いです。
例えばITの資格には基本的なITの知識を有することを証明する基本情報技術者や、大手ネットワーク機器メーカー、シスコが主催する自社のネットワーク機器の取り扱いが出来る技術者であると証明する資格、マイクロソフトが主催するオフィス関連の資格等様々ありますが、これらは別に資格がなくても従事することが可能な分野です。実際資格を持っていないという人がほとんどです。
事務系の資格、例えば簿記や医療事務、介護事務等もその仕事に従事する際に必ず必要であるというわけではありません。
国家資格は絶対有利
つまり前者、その資格がなければ従事することが出来ない仕事を志望する場合、資格を保持していると圧倒的に有利です。
有利というよりも保育士でも看護師でも資格がなければ従事出来ないわけですから資格がない受験資格さえもない場合が多いので必須です。
美容師や電気工事士のように見習いからという場合もありますが遅かれ速かれ資格を取得しないと満足のいく仕事が出来ないわけですから必ず資格取得が求められます。
なのでこの分野の仕事では役に立たないではなくなければならないレベルなので志望する際は資格取得から目指すべきです。
なくても出来る仕事の場合
問題はこちらです。
IT系資格、簿記、医療事務、介護事務等・・・
その仕事に従事する際に資格を要しないので取得する必要があるかどうか迷ってしまいます。
が、この場合でもやはり未経験無資格よりは未経験有資格者の方が優遇されるケースが多いです。まあ当然なんですけどね。
例えば事務系の仕事なんかは簿記の資格があった方が断然有利ですし、IT職の場合でもやはり未経験者である場合、最低限の知識があると証される有資格者の方が採用する側も安心して雇うことが出来るでしょう。
役に立たないのは飽和しているから
その仕事を従事するために必須である資格、またそれ以外の専門知識を証明する資格、いずれもやはり取得している方が就職には有利であることは間違いありません。
しかし、問題はその仕事の採用枠よりも志望している有資格者の方が多い場合、また採用枠に対して志望する人が経験者で埋まってしまっている場合です。
例えば病院事務は非常に人気がある職種で、全体的な就業人口は多いですが離職率が比較的低い割に希望する人が多いため医療事務の資格を要しても採用されることが非常に難しいです。
募集に対して希望者が多い人気職種はほとんどが経験者で採用枠が埋まってしまうからです。
人気資格は役に立たない
資格講座のホームページ等を見ると資格人気ランキングのようなページがでかでかと載せられていたりします。
もし就職を考えて資格取得を検討しているならこれら人気資格ランキングで上位表示されている資格を選んではいけません。
人気があるということはそれだけ資格保持者が多いということ。
みんなが持っている資格というのは希少価値が全くなく、評価もほとんどされません。
もちろんその分野の仕事が人手不足の職種、業種の場合は別ですが、宅建や医療事務、ファイナンシャルプランナー等は資格保有者に対して求人が少ないので取得しても使えないというケースが多々あります。
じゃあどんな資格が役に立つの?
っていうのは過去に経験なしだけど就職したいフリーターが取ると良い資格という記事を書いているので参考にしてください。
これ以外にも基本的に需要に対して供給が少ない分野の資格は役に立つことが多いです。
20代後半で就職した元フリーターはこの度、メンファッションのレンタル事業を始めました。
スーツのレンタルは行っていませんが、オフィスワークや面接などでも使いやすいビジネスカジュアルは取り扱いがあります。