インターネットの普及によって結婚相談所はかなり身近なものになったように思います。
そのためネットで結婚相談所を探す方は男女ともにかなり増えてきましたね。
しかしネットにある情報はどれも信憑性が薄く、「どれが本当のことなのかわからない」と感じる方が大半だと思います。
弊社はファッションに関する事業を行っていますが、最も得意とするのはウェブサイトの製作や集客に関する仕事です。
その中に結婚相談所のサイト製作に多数携わっており、代表の方ともお話をする機会が多数あったりします。
そのため弊社は、
- 結婚相談所の事業の仕組み
- 集客や収益化の仕組み
- 利用者の人物像
などを実際に結婚相談所を展開している事業者以上に熟知していたりします。
本ページではそういった強みを持っている弊社の知見、また実際に4社の利用経験がある知人の体験談などを踏まえ、
「結婚相談所の正しい選び方とおすすめの結婚相談所」
についてまとめます。
結婚相談所の仕組みとは?
まずは結婚相談所について絶対に知っておくべき基礎的な要素をまとめます。
知っている方は流し読みして頂いて大丈夫です。
要点は以下の通り。
- 身元確認、年収、独身が証明された結婚したい男女が利用するサービス
- 料金体系はまちまちだが原則「入会金」「月額費」「退会費(成婚費用)」が発生
- 結婚を前提とした交際相手が決まれば退会(ゴール)
この3つはどの結婚相談所を利用しても同じです。
入会に各種証明書が必要なサービス

婚活に関連するサービスは多種多様ですが、結婚相談所と呼ばれるサービスの最大の特色は、入会に各種証明書が必要であるというところです。
これはマッチングアプリや婚活サイトなど、結婚相談所以外のサービスでは見られない特徴です。
提出が必要な書類は主に以下となっており、どの結婚相談所でもほぼ必ず必要になってきます。
サービス運営に必須でないため、中には例外もあるようですが、ここが必須になっていない結婚相談所はむしろ怪しいくらいに思った方が良いくらい、いずれも前提条件となっているレベルです。
- 独身証明書(必須)
- 身分証明書(必須)
- 収入証明書(男性は必須。女性は不要な場合も多いです)
- 学歴証明書(大卒以上は必要になります)
- 在籍証明書(現在の職を証明するために必須です)
- 資格証明書(医師や弁護士などは必要な場合があるようです)
これらの提出が必須になっている結婚相談所は、どのサービスよりも利用者が安全に、確実に婚活ができるようになっています。
結婚相談所は他のサービスよりも高額な費用が発生
上記のような提出書類があるため、結婚相談所は結婚に対して本気度の高い人の利用が中心です。また、利用者の本気度の高さに加えて、他のサービスに比べて管理コストも高額になるため、必然的に利用料も高くなっています。
実際にはどの結婚相談所でも以下の費用が発生します。
初期費用 | ・入会金 ・事務手数料 ・登録費用など | 入会にあたって掛かる費用。 無料から100,000円以上まで様々 |
月額費用 | ・月会費 | 月額で発生する費用。 固定費となっていることが多い。 プランによって料金が違うことが多い。 10,000円~15,000円くらいが多い。 |
退会費用 | ・成婚料 | 各社が定義する成婚を理由に退会した場合に掛かる費用 無料から200,000円以上と幅広い。 成婚しなければ発生しない。 |
それぞれ掛かる費用は様々ですが、発生する費用の種類は基本的に上記3種類です。これに加えてオプションで別途費用が発生することはあります。
特に初期費用と成婚料は各相談所によってかなり違ってきます。
例えば結婚相談所の代表格であるO-net(オーネット)は、
- 初期費用:116,600円
- 月額費用:16,500円
- 成婚料:無料
となっているのに対し、同じく代表格である、パートナーエージェントでは、
- 初期費用:33,000円
- 月額費用:14,300円
- 成婚料:55,000円
と成婚料に大きな違いがあります。
初期費用に関しても30,000円くらいのところもあれば、100,000円以上のところもあり、大きな違いがあります。
結婚を前提とした交際相手が決まれば退会となる

結婚相談所というサービスの最大の特徴は、成婚というゴールがあるところです。
成婚は世間一般で定義されている「結婚」とは違い、結婚相談所各社が独自で決めている定義、条件があります。
その定義、条件は一般的に「双方の結婚の意志がある状態」や「婚約した状態」を指し下記のようなものになっています。
- プロポーズがあり、了承される
- 両家のご家族から結婚の承諾を得る
- 相談所が定めた一定期間以上交際を続けている(続ける意思がある)
- 宿泊を伴う旅行など、親密さを条件とする場合もある
結婚相談所によって「成婚」の定義は変わってくるようですが、一般的に「結婚を前提とした交際」が確定すれば「成婚退会」となります。
結婚相談所の基本的なシステム(利用の流れ)
仕組みについて最後に、結婚相談所の基本的なシステム、流れについて解説します。
各相談所によって違いはありますが、おおよそ以下のステップで進行します。
申込みを行い、各種書類を提出し会員となります。その際一通りシステムなどの説明があります。
結婚相談所は原則、男女ともにお互いの情報を確認して、双方「会ってみたい」と思えばお見合いという形で対面で会うことになります。
その際、事前に相手の情報がわかるように写真を含め、プロフィールを作成します。
結婚相談所のデータベースから検索したり、相談所のカウンセラーからの紹介、相手からの申込みなどをきっかけにお見合いする相手と出会うところから始まります。
双方「会ってみたい」と思えばお見合いがセッティングされます。
お見合いの日時や場所の決定、すり合わせは各相談所がサポートしてくれることも多いです。
お見合いした相手とはすぐに「継続するか」「しないか」の二択を迫られます。
継続する場合は「交際(ここでいう交際はあくまで結婚相談所特有のステータスです)」、継続しない場合は二度と会わないことになります。
もちろん交際は双方「もう一度会いたい」と思うことが条件で、一方でも「継続しない」とすると交際に進むことはありません。
結婚相談所では「交際」(仮交際と呼ぶ相談所もあります)というステータスがあり、一般的に交際は複数の異性と同時進行で進めることができます。
ステップ4の「交際」というステータスはずっと続けられる関係ではありません。それぞれ各相談所のシステムにもよりますが、例えば「交際は最初のお見合いから3ヶ月まで」と決められているサービスであれば、遅くても3ヶ月後までに「次に進むか」を迫られます。
ここで「次に進む」とすれば「真剣交際」というステータスになります。
「真剣交際」は複数同時に進行することが出来ず、「交際」ステータスの人の中から一人だけ選ぶイメージです。
交際と同様に「真剣交際」というステータスも永遠に続くわけではなく、相談所が定める「真剣交際期間」があります。
そのため「交際(仮交際)」「真剣交際」を合わせて結婚相談所での交際期間の目安は4~6ヶ月程度と言われています。
つまり結婚相談所では出会ってから約4~6ヶ月で成婚退会するのが一般的となります。
もちろんこの期間はスムーズにいけば・・・であり、例えば「真剣交際」に至る人が見つかるまで数ヶ月掛かる場合もありますし、真剣交際まで進んでもうまくいかないこともあります。
ここまでがごく一般的な結婚相談所のシステムです。
事項からは結婚相談所の種類について裏側を含めて解説します。
結婚相談所の種類はどれくらい?実はフランチャイズが多いという現実
結婚相談所は大小合わせればものすごい種類の相談所があります。
都内だけでも数百、全国で数千件以上あるのではないでしょうか。
インターネットで調べて出てくる事業者だけでもたくさんあるので選ぶのがとても大変です。
が、実は結婚相談所はフランチャイズビジネスが多数存在しており、同じ系列の相談所であれば、少なくとも出会える会員数は同じになります。
日本国内でフランチャイズビジネスを行っている結婚相談所は以下の通り。
- IBJ(日本結婚相談所連盟)
- 日本仲人連盟
- 良縁会
- ノッツェ
これ以外にも小さいところを含めればまだまだあると思います。
連盟や会などの名称ですが、すべて会社が行っている事業です。IBJは東証一部上場企業です。
またこれに加えてフランチャイズを行っていない直営店舗しかもたない有名大手相談所があります。
- オーネット(元楽天グループ企業)
- パートナーエージェント(元々は業界最大手のウエディング事業会社が設立)
- ツヴァイ(イオングループで設立後、現在IBJの子会社に)
- エン婚活エージェント(エン・ジャパン運営)
- ゼクシイ縁結びエージェント(リクルートグループ)
- サンマリエ(昭和56年創業の老舗結婚相談所)
つまり結婚相談所は、上記フランチャイズ系列に加入している結婚相談所と、オーネットなど大手企業が提供している相談所、フランチャイズに加入せず、個人規模で展開している地元の小さい相談所が存在します。
フランチャイズ系列の結婚相談所の特徴
IBJをはじめ、結婚相談所はフランチャイズ展開が主流になりつつある業界となっています。
というのも業界最大手であるIBJの加盟店は2022年2月時点で3000店を超えており、加盟店だけで言えば圧倒的な店数となっています。
直営店のみで全国展開されているオーネットで50数店舗(サテライトオフィス含む)ですから、IBJ系列の結婚相談所は圧倒的に多いということがわかります。
フランチャイズ系列の相談所の特徴は、
- 会員はフランチャイズ元のもとの同じ(共有される)
- 基本システムも踏襲していることが多い
- 料金システムもだいたい似ている(金額は違ってくる)
となっています。
会員はフランチャイズ元と同じ
結婚相談所はとにかく利用者(会員)がいないと成り立ちません。
そのため開業しようと思っても、会員を集めることが出来なければ、そもそも営業が難しくなります。
フランチャイズ加盟することで、会員が共有されるため、たとえ開業1年目でも「紹介できる人がいない」ということにはならないわけです。
IBJの会員は現在7万人以上にのぼるわけですから、たとえ個人規模で行っている相談所でもIBJ加盟店であれば、その中から自分が求める人に出会える仕組みになっています。
ただ逆にIBJ加盟店であればどの結婚相談所を利用しても登録されている会員は結局同じということになります。
そのため、
- シングルマザーに強い!
- 地元密着型!
- 外資系の出会いに強い!
という相談所で、もIBJ系列であれば利用している会員はどれも同じということです。
ここは注意しておきたいポイントになりますね。
基本システムも同じ系列であればほぼ同じ
同系列のフランチャイズ加盟店であれば、システムもだいたい同じです。
最初に提出する書類や、交際から真剣交際、成婚退会の定義などもだいたい似ています。
それに伴って料金システムもかなり似ています。例えばIBJ系列の加盟店であれば、
- 初期費用
- 月額費用
- 成婚退会費用
が通常発生します。
価格差はあれど、料金システムに大きな差があることはほとんどありません。
オーネットなどフランチャイズ展開されていない結婚相談所の会員は?
IBJや良縁会、日本仲人連盟などはフランチャイズ展開され、その系列であれば同じ会員の中からお相手を探すイメージとなります。
逆にオーネットやパートナーエージェント、ツヴァイなどはフランチャイズ展開がされていない相談所の会員やシステムはどうなっているのでしょうか?
実はオーネットを除く多くの結婚相談所は基本的には業者間の「会員相互紹介」という仕組みを活用して紹介できる会員の数を増やしています。
結婚相談所を利用する会員のデータベースサービスのようなものです。
従来の結婚相談所では、その相談所の会員間でしか紹介が出来ませんでした。
例えば相談所Aに属する男女の合計が20人しかいなければ、理想の相手を見つけるのは困難。しかしこういった20人規模の結婚相談所が10社集まって相互紹介を行えば、利用する会員はより多くの相手の中から理想的な異性を探すことができます。
そういったサービスを行っている企業が存在し、現在多くの結婚相談所が会員相互紹介サービスに登録して事業をおこなっています。
大手結婚相談所の会員数はどうなってるの?
具体的にフランチャイズを除く大手結婚相談所の会員数と属性をまとめました。
サービス名 | 会員数 | 会員属性 |
---|---|---|
オーネット | 約45,000人 | オーネット会員のみ |
ツヴァイ | 約90,000人 | ツヴァイ会員とIBJ会員 |
パートナーエージェント | 約94,000人 | コネクトシップ会員と SCRUM会員 |
エン婚活エージェント | 約30,000人 | コネクトシップ会員 |
ゼクシィ縁結びエージェント | 約30,000人 | コネクトシップ会員と ゼクシィ縁結び会員 |
サンマリエ | 約70,000人 | IBJ会員 |
コネクトシップやSCRUMは会員相互紹介の名称で、オーネットを除く多くの相談所がこういったサービスを活用していることがわかります。
つまり、オーネットで出会う異性は必ずオーネット会員となりますが、ツヴァイで出会う異性は必ずしもツヴァイ会員ではないということになります。
これが何を意味するかというと、例えばIBJ系列の結婚相談所で、「自分が求める相手がいなかった」という理由でサンマリエに切り替えても、登録されている会員は同じなので、別の人に出会える可能性はないということです(新規会員を除く)。
代表的な結婚相談所のまとめ
代表的な結婚相談所の会員数や特徴をまとめました。
サービス名 | 会員数 | 会員属性 | 特徴など |
---|---|---|---|
結婚相談所 ブライダルパートナーズ | 約7万人 | IBJ会員 | IBJ(日本結婚相談所連盟)の直営相談所。 会員はすべてIBJ会員。 |
オーネット | 約4.5万人 | オーネット会員 | 元楽天グループ企業。 会員はすべて自社直会員。 |
ツヴァイ | 約9万人 | ツヴァイ会員とIBJ会員 | イオングループ→IBJグループ会社 実質国内最大の会員数。 |
一般社団法人 仲人協会連合会 | 約1.4万人 | 仲人協会連合会の会員 | 一般社団法人が運営する国内最大級の結婚相談所。 地方の婚活イベントやお見合いパーティなどを主催することも多い。 |
ゼクシィ縁結び エージェント | 約3万人 | コネクトシップ会員とゼクシィ縁結び会員 | リクルートグループ運営。 自社会員とコネクトシップ会員が在籍している。 |
パートナーエージェント | 約9.4万人 | コネクトシップ会員と SCRUM会員 | 元々は業界最大手のウエディング事業会社が設立。 コネクトシップ会員とSCRUM会員で国内最大級の会員数となっている。 |
エン婚活エージェント | 約3万人 | コネクトシップ会員 | エン・ジャパンが運営。 現在完全オンラインサービスとなっている。 |
サンマリエ | 約7万人 | IBJ会員 | 創業40年の老舗結婚相談所。 2018年にIBJ社の傘下に。 |
ノッツェ | 約4万人 | ノッツェ会員 コネクトシップ会員 良縁ネット会員 FACE TO FACE会員 | 93年設立。フランチャイズ展開を行っている。 全国各地に直営店あり。 |
ペアーズエンゲージ | 約3万人 | コネクトシップ会員 | 国内最大級の会員数を誇るマッチングアプリ、pearsが提供する結婚相談所。 完全オンライン型。 会員はコネクトシップの会員。 |
現在ネットで申し込みができ、ある程度知名度のある結婚相談所は元を辿ればIBJ会員だったり、コネクトシップだったりにいきつくようになっています。
結婚相談所の選び方
ここまで結婚相談所の基本的な仕組みと、あまり知られていない会員属性などについて解説しました。
特に「会員相互紹介」という仕組みを知っているかいないかで、結婚相談所を選ぶ際に見るべきこと、注意するべきことがわかります。
ここからは結婚相談所を選ぶ際に抑えておきたいポイントを解説します。
結婚相談所を選ぶポイントは以下の3点。
- 会員属性(グループ)をチェックする
- 料金とシステム
- 距離(通いやすさ)、オンラインまたは対面
結婚相談所を判断する材料は基本的にはこの3つとなります。
会員に関する情報は会員属性でしか判断できない
これまで解説してきたとおり、結婚相談所の会員は元をたどれば以下のグループに属する仕組みとなっています。
- IBJ会員
- 良縁ネット会員
- コネクトシップ会員
- FACE TO FACE会員
- オーネット会員(オーネットのみ)
- その他各社独占会員
これの意味するところは、「会員元が同じであれば、出会える会員も同じ」ということです。
そのため、IBJ系列の結婚相談所を使っていた人が「良い人がいない」と思って別の結婚相談所に乗り換えても、乗り換え先がIBJ会員の結婚相談所であれば、出会える人が同じになります。
また上記会員の条件は各グループで若干の違いはありますが、年齢や年収などの制限がないため、会員の偏りなどはあまり大きくないと考えます。
例えば自社会員のみのオーネットは、
教育を受けたアドバイザーが入会前に必ず面談を行い、利用目的にそぐわない方には入会をご遠慮いただいております。結婚へのご意向やプロフィールが確かなものであることを把握するために、会員相互紹介は行っておりません。
と記載がありますが、条件(20歳以上の独身)さえ満たしていれば、費用を支払ってくれる会員の入会を必要以上に断ることはまずありません。
本当に限られた会員しかいない限定的な結婚相談所であれば別ですが、基本的にある程度規模が大きく。特別な条件が提示されていない結婚相談所であれば、基本的には出会える会員に差は大きく変わらないと考えるべきです。
結婚相談所は料金とシステムで判断するのが良い
結論を言ってしまうと、結婚相談所は料金とシステム(成婚の条件やお見合いの回数など)で判断するのが良いでしょう。
例えば結婚相談所の中でも費用がかなり安く抑えられるエン婚活エージェントは、
- 初期費用(登録料)9,800円(税別)
- 月額費用13,000円(性別)
- 成婚料なし
となっています。
結婚相談所の費用は一般的に30万円~40万円ほど掛かると言われていますが、エン婚活エージェントに関しては1年間利用しても16万円ほどで済みます。
ただしその反面、エン婚活は完全オンラインのサービスのため、対面でのアドバイスや対応は一切ありません。
そのためパソコンやスマホに不慣れな人はかなり使い勝手の悪いサービスになってしまいます。
対面サービスが基本となっている結婚相談所ですが、最近はエン婚活をはじめ、pearsエンゲージなど、月額料金が安いオンラインのみのサービスも増えつつあります。
登録している会員にはそれほど差はありませんが、こういったシステムの違いは結構大きいので注意してみる必要がありますね。
距離(通いやすさ)は実はかなり重要
料金やシステム以外で選ぶ際に重要なポイントはやはり「通いやすさ」です。※オンライン専用は除く
結局のところ、結婚相談所を利用するメリットは相談員(業界では仲人と呼ばれる)が対応してくれることで、これを活用しないと結婚相談所を利用する意味がありません。
そのためできる限り相談所に足を運び、モチベーションを保ちつつ、婚活ができる状況を作ることをおすすめします。
仲人に過度な期待は禁物
多くの結婚相談所は仲人の力量、人間性などを押し出して集客をしていますが実際のところ、当人レベル(利用者個人目線)で言えば仲人に期待するのはおすすめしかねます。
というのも、仲人によって力量に差があるのは間違いありませんが、塾講師や転職エージェントのキャリアカウンセラーと違い、優秀な仲人がすなわち良い仲人とは限らないからです。
例えば塾講師なら、生徒の成績を上げる力を持つ人を選ぶことに何のデメリットもありません。
しかし結婚相談所では、成婚率が高い仲人の方が「優秀な仲人」とは言い切れない部分があります。
結婚相談所は「成婚」がすなわち結婚というわけではなく、成婚してもその後別れてしまうケースは少なくありません。しかしながら多くの相談所は「成婚」が成婚料の発生につながるようになっています。
つまり結婚相談所の仲人は、成婚退会という不明確なゴールを達成することが正義で、微妙な関係(成婚退会しても続かなさそうな関係)でも成婚させる方が報酬と実績につながるわけです。
逆に結婚相談所の利用者のゴールは結婚相談所を成婚退会することではなく、「理想の相手(理想に近い相手)」と結婚することですから、優秀な仲人を選ぶのは実は目的に反していたりもします。
ではどういう仲人が良いのか?
という質問が飛んできそうですが、これはシンプルに「自分が相談しやすい」「やりやすい相手」「信頼できそうな相手」という以外の結論はなく、明確に「こういう人が良い」というのはありません。一つあるとすれば、やはりある程度経験がある人の方が知見も多いので、ある程度キャリアのある人が勤めている(開業している)相談所を選ぶことがおすすめです。
おすすめの結婚相談所
最後に弊社が考えるおすすめの結婚相談所を数社ピックアップします。
上述した通り、相談所選びで重要となる、
- 利用料金
- システム
- 通いやすさ(拠点の数)
を重点にピックアップしています。
結婚相談所 | 初期費用 | 月額費用 | 成婚料など | 特徴など |
---|---|---|---|---|
エン婚活エージェント | 10,780円 | 14,300円 | 無料 | オンライン専用 |
オーネット | 116,600円 | 16,500円 | 無料 | 対面型 全国40拠点 |
naco-do | 無料 | 9,800円 | 無料 | オンライン専用 |
ツヴァイ | 115,500円 | 15,400円 | 無料 | 対面型 全国50拠点 |
スマリッジ | 6,600円 | 9,900円 | 無料 | オンライン専用 |
WISH | 男性:30,000円~ 女性:195,800円~ | 男性:3,300円 (※システム利用料) 女性:16,500円~ | 男性:330,000円 女性:無料 | 対面型 ハイステータス専用 |
エンジェル | 無料 | 1,980円~ | 無料 | オンライン専用 |
pearsエンゲージ | 12,000円 | 12,000円 | 無料 その他費用なし | オンライン専用 |
イチオシはエン婚活エージェント
オンライン専用で問題なければ料金面、サービス面に加えて信頼性もあるエン婚活エージェントが一番おすすめです。
こういったオンライン型の結婚相談所は、かなり安価のものもありますが、結婚相談所とは呼びづらいほどサポートがされないケースも多いです。
その点においてエン婚活エージェントはサポート体制が整えられており、安心して利用ができます。


エン婚活エージェントは東証プライム市場に上場するエン・ジャパンのグループ会社であり、信頼性のある企業が運営しているサービスです。
価格も初期費用がかからず安価で始めやすく、退会する際も厳しい縛りなどはありません。
オンラインで問題なければ第一候補としたい相談所の一つです。
オーネット
全国に40拠点ある大手結婚相談所サービスの一つ。
拠点の数が多いため(特に関東は)通いやすく、利便性が高いです。
また、料金面においても対面型の他社サービスと比べて比較的安価であることもおすすめできるポイントです。
賛否両論あるかもしれませんが、成婚料が高めに設定されている結婚相談所は、仲人の目的が「成婚」となってしまいやすいため、利用者の目的とずれてしまいます。
オーネットは成婚料が無料となっているため、無理に成婚をすすめられることもありません。
ただし、Googleのレビューなどを見る限り、相談員の対応は優れているとは言えないかもしれません。
こういった大手の結婚相談所は利用者の数も多く、どこか流れ作業になってしまう部分は否めないかもしれません。相談員(仲人)の手厚い対応(というより情熱のようなもの)が必要な場合は開業した個人レベルの相談所を選ぶのが良いと考えます。
naco-do
naco-doはオンライン完結型の結婚相談サービスで、利用料金の安さが特徴的です。月額料金(9,800円)以外の費用が発生しません。
料金は安価ですが、結婚相談所というサービスであることに変わりはなく、
- 独身証明、年収証明が必要
- お見合いのセッティングを代行で行ってくれる
- オンライン通話で相談可能
という最低限のサービスは受けられるので、価格重視で結婚相談所を利用したい方におすすめです。
ちなみに公式サイトには「3つの婚活サイトを利用」とありますが、これはコネクトシップを始めとする「会員相互紹介」を3つ利用しているという意味となります。※いずれも利用には独身証明書など各種書類が必須です。
かなりコスパの良いサービスに思いますが、naco-doは利用者が少ないためか、あまり信用できる口コミを見つけることができませんでした。
そのため試しに使ってみて、良さそうであれば継続利用することをおすすめします。
婚活に必要な基本的なシステムは備わっているので、価格を重要視する方は選択肢に入れるのが良いでしょう。
ツヴァイ
全国に50店舗と最も活動拠点の多い結婚相談所。
ツヴァイは入会金こそ少し高額になりますが、月額料金が比較的安価で、また成婚費用も発生しない利用者に優しい価格設定となっています。
オーネットと料金体系が似ていますが、それよりも少し安いですね。
また、あくまでネット上の口コミとなってしまいますが、オーネットに比べて好評を得ているように感じます。

また、最も信頼できる口コミは社員が投稿する企業口コミサイトですが、ツヴァイとオーネットを比較すると前者の方が社員の評価が高いです。
ただしネット上の口コミはいくらでも自演ができるので必ずしも信用できるとは限りません。


こういった対応する人(相談員)の質がサービスの質に直結するサービスは、働く社員の満足度がとても重要になってきます。
その点においてツヴァイは社員の満足度が比較的高く、(おそらく)社員の定着率も高く、ある程度経験値の高いスタッフが多いのではないかと想像できます。
スマリッジ
スマリッジはその名称の通りスマホで婚活ができるオンライン専用の結婚相談所です。
サービスが開始されて3年余りの比較的新しいサービスですが、価格がリーズナブルで使い勝手の良いサービスとなっています。
価格が安価な分、必要最低限のサービスとなっていますが、実際のところ自分で活動しないと良い結果は生まれませんので、スマリッジで提供しているサービスを活用しつつ、自分で情報収集なり進めることをおすすめします。
WISH
WISHはハイクラスに特化した結婚相談所で、男女で利用料金、プランに大きな違いがあるのが特徴です。
ハイクラスを前提にしているサービスのため、男性は一定の条件を満たす必要がありますが、その分成婚料を除けば利用料は入会金の3万円、月額料3,300円のみとなります。
- 大卒以上
- 規定の職種にお就きの方 (上場企業社員・医師・歯科医師・国家公務員・地方公務員・弁護士・ 公認会計士・税理士・会社経営者・会社役員・一級建築士・司法書士・銀行員など)
- 原則年収 600 万円以上の方(年齢・職業・学歴を考慮いたします)
※例えば現在年収 600 万円には満たないが、上記職種にお就きの方で将来 600 万円以上の収入が期待される方などは年収資格を満たします。 - 25歳以上55歳までの方
女性は入会金が20万円近く掛かるので一般的な結婚相談所に比べてやや高額となってしまいますが、その分上記条件を満たすステータスの高い男性に絞られた婚活サービスを利用できます。
しかし実際のところ、ある程度会員数のいる結婚相談所であればハイクラスの男性は多数います。加入条件を満たすハイクラスの男性は一般的な結婚相談所とこういったハイクラス専用の結婚相談所を選べるわけですが、どちらを選ぶ男性の方が魅力的か?
また、男性側から見てもやや高額なハイクラス向けの結婚相談所を利用している女性は魅力的か?
ということを考慮するとあえて選ぶ必要はないのかもしれません・・・
エンジェル
エンジェルは18年前にサービスが開始されたネットを介した婚活サービスの先駆者とも言えるサービスです。
月額料金は1,980円(年間契約の場合)~と非常に安価。
ですが、実はエンジェルは結婚相談所というよりはマッチングサイトのようなサービスとなっています。
そのため、他社のような手厚いサポートは受けることができず、どちらかというとマッチングアプリに近い使い方になります。
また、独身証明、年収証明も不要で月額料金も安価な分、利用者は特に絞られてはいません。
あくまで婚活サービスなのでペアーズやティンダーほどではありませんが、真剣度の低い人も多いことが予想されます。
マッチングマッチングアプリ感覚で利用するのは良いと思いますが、真剣に婚活するツールとしては不安が大きいですね。
pearsエンゲージ
マッチングアプリのペアーズが提供する結婚相談所サービス。
pearsエンゲージは完全オンライン型の結婚相談所で、比較的安価で安全に使えるサービスです。
会員はコネクトシップ会員となるため、ペアーズの利用者とは全く関係なく、他社サービスと利用者層が違っているということもありません。pearsエンゲージの申込みをする人はpearsの利用者が多いかもしれませんね。
エン婚に比べて安価ですが、専属コンシェルジュ(サポート)が付くため、
- 料金を極力安くしたい
- けどサポートはほしい
という方に適しています。
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