野暮ったい印象を与えることを回避するため、とりあえず無難なファッションでまとめる、という人は珍しくありません。
事実、服装で失敗しないという観点では、立派な戦略の一つ。
しかし、無難ファッションを長く続けてきた人のなかには「そろそろ飽きてきた」「ワンランク上のおしゃれがしたい」という人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事はやや中級者向け、脱無難ファッションを目指す人に、おすすめアイテムや選び方を紹介します。
流行りのビッグシルエットスタイル
「まったくのファッション初心者ではないけど、そこまでセンスに自信があるわけではない……」こんな方には、今流行りのビッグシルエットスタイルがおすすめ。
いつものトップスを、大きめのデザインのアイテムに変えるだけで、適度な抜け感をプラスでき、ぐっと洗練された印象になりますよ。
失敗しにくい無地のビッグサイズアイテムを選ぼう
ビッグシルエットのアイテムを選ぶときは、無地のアイテムをメインに据えることをおすすめします。
柄入りのものもありますが、野暮ったく見られやすい、太って見えやすいという特徴があるため、全体のバランスを取るのが難しくなります。
最初は全身無地でまとめるか、無地のアイテムを中心にコーディネートを組み立ててみましょう。
失敗しにくく、服装で悪目立ちすることを防止できます。
「無地のアイテムを選ぶと無難ファッションに逆戻りするのでは?」と心配な方もいるかもしれませんね。
ビッグシルエットのアイテムは形状にほどよく特徴があるため、仮に全身無地でまとめても、無難ファッションにはなりにくいです。
トップスは大きめ、パンツはゆったりと細めの使い分け
ビッグシルエットスタイルの組み合わせは「大きめトップス+細めパンツ」または「大きめトップス+ゆったりパンツ」のどちらかです。
二種類のパンツを使い分けることで、同じトップスでも表情ががらりと変わるため、コーディネートに幅が出ます。
予算に余裕があれば、種類の異なるパンツを二本持っておくとよりおしゃれを楽しむことができますよ。
ビッグシルエットスタイルのコーディネート例
では、具体的にビッグシルエットスタイルのコーディネートにはどのようなものがあるのでしょうか。
Instagramに掲載されているコーディネートの具体例を見てみましょう。
デニムと合わせたシンプル&ゆるコーデ
まずは「大きめトップス+ゆったりパンツ」の組み合わせから。
ビッグシルエットのTシャツと、同じく大きめのデニムで、うまく抜け感を演出しています。
カジュアルな場面でマネしたくなるコーディネートです。
オーバーサイズのセットアップコーデで大人カジュアルに
次はセットアップコーデのビッグシルエットスタイル。
オーバーサイズのジャケットとパンツで落ち着いた大人のカジュアルコーデにまとめられています。
靴や小物、インナーで調整することで、カジュアルからきれいめまで幅広く対応できるアイテムです。
ホワイトTシャツとスラックスでスマートな印象に
こちらは「大きめTシャツ+細めパンツ」の組み合わせです。
白のビッグシルエットTシャツに、ブラウンのスラックスを合わせたコーディネート。
細身のスラックスと合わせることで、適度にコーディネートが締まり、バランスのよい「きれいめ」コーデに仕上がっています。
最初はシンプルなファッションに挑戦しよう
「無難ファッションにも飽きてきたな」という方は、次に落ち着いたデザインの柄入りアイテムに挑戦してみましょう。
コーディネートに落ち着いた柄入りのアイテムを取り入れると、無難ファッションとは違った印象に仕上がります。
いつもとは一味違ったおしゃれが楽しめますよ。
まずはシンプルなボーダーやストライプのトップスから
柄のトップスを試すのであれば、最初はシンプルで合わせやすいボーダーやストライプから始めてみましょう。
これらの「縞模様」のアイテムは、模様の幅によって印象が大きく異なります。
たとえば、同じストライプでも、幅が太いとよりカジュアルに、細いと落ち着いた印象に見えます。
ひとくくりにせず、周りからの見え方を意識して選んでみましょう。
迷った場合は模様が細めのものを選ぶと失敗しにくくなります。
シャツはストライプ柄、カットソーやTシャツはボーダーがおすすめです。
色選びにいま一つ自信がないのであれば「白×グレー」「グレー×黒」など、ダークカラーの組み合わせのデザインから始めましょう。
初心者向けで使いやすいですよ。
パンツは目立ちにくい柄のものを
柄入りのパンツを採用するときは、柄が目立ちにくいものがおすすめです。
「よく見ると柄になっている」程度の控え目なデザインのものが、主張が少なく着回しやすいアイテムです。
柄と生地に別系統の色を採用しているアイテムは、カジュアル感が強く出やすく、その分トップス選びの難度が急激に上がってしまいます。
そのため、初めは生地の色と柄の色が同系統で揃えられているものを選びましょう。
柄×柄は避ける
柄もののアイテムに挑戦するときに避けたいのが、トップスとボトムスをどちらも柄入りの服でコーディネートすることです。
柄入りのものは無地と比べて主張が強いため、柄入りのものを複数選ぶとアンバランスさが目立ってしまいます。
あえて柄と柄を組み合わせることで、個性を前面に出すファッションも存在しますが、コーディネートの難度が高く上級者向け。
ファッションに自信がつくまでは避けた方が無難でしょう。
七分袖、アンクル丈に挑戦してみよう
落ち着いた色合いの服でこなれ感を出したいときにおすすめなのが、七分袖のトップスやアンクル丈のパンツです。
さりげなく露出面積を増やすことで、普段の服装に上品なカジュアル感をプラスできます。
では、具体的なポイントやアイテム選びを見てみましょう。
七分袖と五分袖のトップスは長期間使える万能選手
七分袖と五分袖のトップスは、春から秋にかけての長期間使える便利なアイテムです。
七分袖は手首と肘の間まで、五分袖はおおむね肘までの長さのため、適度に涼しく着用できます。
シャツやTシャツなど、トップスの種類を問わず夏でも使いやすく重宝します。
見た目も爽やかなため、夏場に着用していても暑苦しさを感じさせません。
春から夏はアンクル丈のパンツに挑戦してみよう
春から夏にかけての温かい季節は、アンクル丈のパンツを選んでみませんか?
通常のパンツと比較してアクティブさやカジュアルさをプラスできます。
コーディネートに抜け感を与えられることから、ぐっと洗練された印象に仕上がりますよ。
アンクル丈の長さは商品によって異なりますが、おおむね「くるぶしが露出するくらい」から「すねの最下部が数センチ出る程度」までが一般的です。
露出の範囲によって上品~カジュアルまで印象を調整できますので、好みや着用場面に応じて裾の長さを変えてみてください。
中級者以上向けのコーディネート参考サイト
「そもそもコーディネートを考えるのが苦手」「手持ちのアイテムに合う組み合わせがわからない」このような場合、インターネット上に掲載されているコーディネートを参考にするのがおすすめです。
服装を考えるうえで役立つ3つのサイトを紹介します。
20代~30代の利用が多いInstagram
幅広い世代におなじみのInstagramは、ファッションやライフスタイル、グルメなどさまざまな情報が掲載されている「写真投稿型SNS」です。
ユーザーが多いことからコーディネートの投稿数も膨大で、多くの例を見ることができます。
実際にコーディーネートを調べる際は、#(ハッシュタグ)を使用します。
「#ビッグシルエット(スタイル)」「#GAP(ブランド名)」「#テーパードパンツ(アイテム名)」などと入力し、好みの服装を検索してみてください。
ファッション専門のWEAR
WEARは、ファッションコーディネートに特化したユーザー型画像投稿サイトです。
このサイトで特徴的なのが、コーディネートに関する情報の豊富さ。
- 着用しているアイテム
- ブランド名
- モデル(投稿者)の身長
- 価格
コーディネートの詳細画面では、これらの情報がひと目で分かるようになっており、掲載されている服装を真似しやすいようになっています。
着用中のアイテムのリストにはZOZOTOWNへのリンクがついており、気に入ったらその場で購入も可能です。
そのほか、検索機能ではコーディネートに取り入れているアイテムやブランドなどから検索ができ「手持ちのアイテムと合わせたコーディネート」も見つけやすくなっています。
ファッションで悩む方には強い味方ですので、ぜひ参考にしてみてください。
Pinterestはユーザー投稿型の画像シェアサイトです。
Pinterest上に公開されている投稿(ピン)をブックマークし、自分だけのボードを作ることができます。
インテリアやライフスタイルのほか、ファッションコーディネートの画像も多く投稿されているサイトです。
なかにはアパレルショップの公式アカウントもあり、プロのコーディネートを閲覧することができます。
なお、ユーザー数は女性が多いため、何も指定せず検索するとレディースのコーディネートが多くヒットします。
「メンズ きれいめ」など絞り込み検索を駆使してコーディネートを探してみましょう。
基本を抑えてお手本をチェック!自分に合うスタイルを探そう
「脱・無難ファッション」を目指して服選びをする場合でも、いきなり個性派ファッションに飛躍するのは危険。
最初は「パンツをアンクル丈にしてみる」「トップスだけビッグシルエットにしてみる」など、小さな工夫をファッションに取り入れてみましょう。
コーディネートを組み立てるうえでは、SNSや画像投稿サイトは強い味方です。
とくにWEARは情報が豊富であり、手持ちのアイテムやブランドで絞り込むことができて非常に重宝します。
まずはお手本を参考にしながら服装を組み立て、徐々に自分好みのファッションを取り入れ個性を出していきましょう。
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