ジーンズとは、一般的にデニム生地で作られたパンツを指します。
丈夫かつどんな服装とも合わせやすいため重宝するのですが「気付いたら毎日ジーンズ」なんてことも。
では、ジーンズ以外に汎用性が高く着回しやすいパンツというと、どんなものがあるのでしょうか。
この記事では、ファッションの引き出しを少し増やしたい人向けに、着回しやすいおすすめのパンツとコーディネート例を紹介します。
メンズファッションのパンツの種類
メンズファッションのパンツは非常に種類が豊富です。
なかでも初心者が使いやすく、コーディネートの難度が低いのが次の4種です。
チノパン(綿パン)
チノパンとは、チノクロスと呼ばれる綿素材の生地で作られているパンツのことです。
ベージュのものが一般的ですが、黒やグレーといったカラーバリエーションもあります。
チノパンは、かしこまりすぎないワンランクカジュアルな装いに向くパンツです。
ジャストサイズのものであれば、仕事でのオフィスカジュアルやプライベートでのきれいめカジュアルなど、きちんと感を出したいときにおすすめです。
一方でゆったりしたシルエットのものも多く、ラフにコーディネートしたいときにも適しています。
スラックス
広義のスラックスは丈の長いパンツを指しますが、現在はジャケットに合わせるパンツをスラックスと呼ぶことが一般的です。
カジュアルファッションでは上品な装いと相性がよく、とくにセンタープレスの入ったものは「きちんと感」が出やすいです。
カジュアルからきれいめまでこなせる万能選手ですが、チノパンよりさらにフォーマルに仕上げたいときに選択肢に入ります。
たとえば、初対面の相手とのデートや、オフィスカジュアルにおすすめです。
カーゴパンツ
カーゴパンツは、丈夫な生地に大きめのポケットが複数ついたパンツです。
もともとは貨物船(カーゴシップ)の船員が着用する作業着であり、実用性の高いデザインはその当時の名残です。
ミリタリーやアメカジ系のファッションでよく採用されます。
細身からゆったりとした太めのデザインまで豊富に流通しており、自分好みのフィット感を持つアイテムを見つけやすいのが特徴です。
ラフに仕上げたいときはもちろん、きれいめコーデの「崩し」として履くこともできます。
シェフパンツ(イージーパンツ)
シェフパンツは、動作の邪魔にならないゆったりとしたシルエットのパンツです。
その名のとおり料理人の仕事着が起源で、ずり落ちないよう紐やゴムの入ったウエストにその名残が見られます。
シェフパンツは、全体的に大きめでシンプルなデザインのものが多く、楽な履き心地をしています。
カジュアルアイテムや、オーバーサイズのトップスと相性がよく、抜け感のあるファッションにしたい場合に選択肢に入ってきます。
締めつけや張り付きとは無縁なので、夏場に重宝する人も多いです。
ジーンズを使わないコーデ例
では、ジーンズを使わない服装を考えるとき、どんなコーディネートが検討できるのでしょうか。
種類別に、コーディネートの例を見てみましょう。
チノパンのコーデ例
きれいめファッションでよく採用されるチノパンですが、もちろんラフな服装にもよく合います。
こちらのコーディネートではプリントTシャツと合わせており、全体的にクールな印象に。
失敗するとダサく仕上がりやすい半袖Tシャツですが、チノパンと組み合わせることでぐっと引き締まったイメージになります。
ダークブラウンの革靴も良いアクセントとなっていますね。
こちらはグレーのチノパンをチェックのジャケットと合わせた例です。
コーディネートの難しいチェックのジャケットを、センタープレス入りのチノパンがうまく中和しています。
個性をだしつつも、嫌味のない仕上がりです。
靴や小物の効果もあり、おしゃれな紳士ファッションに仕上がっていますね。
スラックスのコーデ例
ブルーのオーバーサイズシャツと黒のスラックスを合わせ、ストリート風に仕上げたコーディネートです。
トップスの青が強いため、組み合わせに失敗すると浮いてしまいそうですが、黒のスラックスで印象を引き締めうまくまとめています。
カジュアルなデザインのスリッポンも良いスパイスになっています。
シェフパンツのコーデ例
こちらはブルーのシェフパンツとプリントTシャツを合わせたコーディネートです。
パンツのゆるいシルエットと、重ね着したTシャツがおしゃれなストリートテイストとなっています。
ハットも良い「崩し」になっています。
オーバーサイズのTシャツにグレーのシェフパンツを合わせたコーディネートです。
シンプルな構成ですが、黒の革靴とサコッシュが絶妙な塩梅でアクセントになっています。
ちょっとした外出のときなどに真似したい組み合わせですね。
パンツを選ぶときに大切なサイズ感
パンツを選ぶ際は、サイズ感に注意してください。
サイズ選びで失敗すると、腰回りがきつく着心地が悪くなる、だらしない印象に見えるといったトラブルに繋がります。
せっかくのコーディネートが台無しになりかねないため、記載されている実寸を確認してください。
最低限チェックしたいウエストと股上
パンツのサイズとしては、最低限ウエストと股上は確認してください。
ウエストは履き口の大きさに、股上は股間部分から履き口までのサイズを表します。
可能であれば、自分の体のサイズ(ヌード寸)を把握し、少し余裕があるくらいのサイズを選んでみましょう。
急ぎで購入したい場合や、自分だけで採寸できないときは、普段履いているパンツのサイズをチェックしてみてください。
ぴったりサイズのパンツのサイズを参考にすれば、大きな失敗はしにくいと思います。
まとめ
ジーンズは、活躍の場が広くどんなテイストの服装にも無難になじむため、ついついジーンズばかり増えてしまう人も多いのではないでしょうか。
もちろん、それはそれでオシャレなのですが、他の選択肢も知っておくことでファッションの幅が大きく広がります。
今回紹介したパンツは、どれもシンプルなデザインのアイテムが多く、着回しのしやすいものばかり。
ジーンズに飽きてきたら、ぜひ今回の内容も参考に他のアイテムにも目を向けてみてください。
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