多くの人は、プライベートではカジュアルファッションで過ごすことが多いと思います。
ただし、ひと口に「カジュアル」といっても、TPOに応じて求められる服装は異なってきます。
では、どのような服装であれば「カジュアル」といえるのでしょうか。
この記事では、カジュアルの定義と定番のアイテム、女子受けの良いカジュアルファッションについて考えてみます。
カジュアルな服装とは?
衣服や身なりは、大きく分けて「カジュアル」「フォーマル」の二種類が存在します。
カジュアルとはどのような服装を指し、またどういった場合に適したファッションなのでしょうか。
カジュアルの意味は?
「カジュアル」という言葉を辞書で参照すると「格式ばらずくつろいでいるさま」「気軽な服装のさま」という記述が見られます。
このようにカジュアルとフォーマルには明確な境界が存在するわけではなく、とても漠然とした定義でとらえられています。
言葉の定義としては「気軽で格式ばらない格好」程度に考えておいてよさそうです。
どういう場所、場面?
前述の定義から考えると、カジュアルファッションがふさわしい場かどうかは「格式ばらず気軽かどうか」で判断できそうです。
たとえば以下のような場面は全てカジュアルファッションで通しても問題ないでしょう。
【カジュアルな場面や場所(一例)】
- 大学に通学するための服
- 私服勤務の職場
- 友人と遊ぶ際の服
- 大衆向けの飲食店での食事
ただし、女性との食事会やホテルのレストランの利用など、会う相手や状況によってはジャケットの着用が必要な場合もあります。
カジュアルにはレベルがある
生活する中で肌で感じている方も多いかと思いますが、カジュアルにファッションはレベルがあります。
そのため、同じカジュアルの範疇でも、TPOに応じて格式を意識して服を選ぶ必要が出てきます。
たとえば気の置けない友人だけで会う場面と、職場で勤務する際のオフィスカジュアルでは、同じカジュアルでも選ぶアイテムは異なります。
また、ホテルのレストランで食事をする際などは、ジャケパンファッションに準じた服装を求められる「スマートカジュアル」というドレスコードが設定されていることも。
オフィスカジュアルの職場に短パンとタンクトップで出勤する人はいないように、ひと口にカジュアルといっても、場面や状況に応じて適した服装は異なります。
相応しい服装を考えながらアイテム選びに注意する必要があります。
カジュアルな服の定番アイテム
実際にカジュアルな服装を考える場合、どのようなアイテムを選べばよいのでしょうか。
カジュアルアイテムの定番を「トップス」「ボトムス」「アウター」の順に見てみましょう。
カジュアルなトップス
カジュアルなトップスの定番といえば、Tシャツやシャツ、ポロシャツ、セーターなどが代表的です。
よりラフな装いにするのであればトレーナー、パーカーなども視野に入ります。
逆にドレッシーさをプラスしたいのであればワイシャツなども選択できるでしょう。
ただし、TPOに応じて適した服装は異なります。
「決まりすぎ」「抜けすぎ」が心配な場合、パンツやアウター選びで印象を調整できます。
カジュアルなボトムス
カジュアルパンツの代表といえばジーパン(デニムパンツ)です。
ほかにもチノパンやスキニーパンツ、スラックスなども定番に入ってきます。
とくにチノパンとスラックスはオフィスカジュアルの職場でも着用できるため、2~3本持っておくと活躍の場が広がります。
関連記事:チノパンとは?スキニーとは違うの?選び方までわかりやすく解説
カジュアルなアウター
カジュアルアウターは非常に種類が豊富であり、自分に似合うものを選ぶことで自分好みのファッションを印象付けることができます。
無難に定番を選ぶのであれば、カジュアルさが強くラフなアイテムとしてはジャンパーやブルゾンなどが代表的といえそうです。
ビジネスカジュアルを始めとする、少しドレッシーな装いが必要な場面では、テーラードジャケットやチェスターコートなどが便利なアイテムです。
靴はスニーカーが使いやすくておすすめ
カジュアルなスタイルの場合、靴はスニーカーを選ぶことをおすすめします。
理由は大きく分けて3つ。
- 頑張りすぎずカッコイイ(つまり無難にかっこいい)
- 年中履ける
- 差し色で使いやすい
これらの理由から「無難にカッコイイ」を目指す程度のファッションであればスニーカーのみで選んでOKです。
スニーカーは頑張りすぎずカッコイイ
おしゃれをする上でスニーカーは革靴やブーツに劣る、というように見られがちです。
というのもスニーカーはおしゃれにあまり興味のない人も履きますが、革靴やブーツは履きません。
また、ブーツや革靴は着こなすが難しいタイプのものが多く、上級者っぽく見えるからです。
しかし女の子から好き嫌いされない、まあまあカッコイイ、つまり「無難にカッコイイファッション」を目指すならそういった上級者向けのアイテムを着る必要はありません。
また、ブーツや革靴は多くのシーンで機能面でスニーカーに劣るため、女の子が嫌う「頑張ってる感」が出てしまう可能性があります。
例えばブーツはおしゃれですが、脱着に時間が掛かることが多いです。
居酒屋等でブーツの脱着に時間が掛かっていると、利便性のないものを無理して履いている感じが伝わり、逆にダサい人と思われてしまいます。
スニーカーは本来運動靴ですが、普段履きの靴として定着しているので別に運動する以外のシーンで履いても何の違和感もなく、正装以外のシーンで履くことができます。
またナイキやアディダス、コンバースやバンズ等の有名ブランドはロゴや形状を見たらすぐどこのブランドか分かるのですが、見たらすぐわかるブランドでありながらスニーカーだといやらしさがありません。
そのためスニーカーは相手にいやらしさを感じさせず、自然に有名なブランドを身に付けていることをアピール出来ます。
スニーカーは年中履ける
スニーカーの最大のメリットは年中履けるという点です。
ブーツは原則冬季にしか履けませんし、サンダルは夏にしか履けません。
また、スニーカーには様々な色のものがあり夏服、冬服問わず合わせられるのでコーディネートがしやすいです。
差色で使いやすい
差色とはワンポイントで色を添えてバランスをとったりメリハリをとったり、主色を引き立てたりする色です。
例えば男性が黒のスーツを着ると上下黒一色となり、靴も基本的に黒い靴を履くので全体的に暗い印象になってしまいますが、ネクタイを差色にすることで明るい印象を与えることができます。
私服では普通ネクタイをしないので、上下同系色の服装をする時は靴やTシャツのプリント等で差色を入れるとバランスが取れます。
スニーカーには赤や青、黄色等差し色に使える原色カラーのモノが豊富にありますが、革靴やブーツにはあまりありません。
おすすめスニーカーのおすすめブランド
ただ単にスニーカーを履けば良いのではなく、やはりモテるブランドのスニーカーとそうでないスニーカーのブランドがあります。
スニーカーブランドの多くはメンズ、レディースどちらもラインナップがあるので女子ウケを狙う場合、女子に人気のあるスニーカーブランドを選ぶのがベターであると言えます。
- adidas(アディダス)
- CONVERSE(コンバース)
- VANS(バンズ)
- NIKE(ナイキ)
これらが定番で男女ともに人気のあるブランドです。
ニューバランスは女性の中で非常に人気ですが、デザインが柔らかく、可愛いので個人的に男性にはあまりお勧めできません。
adidasのスタンスミス
adidasのスタンスミスは程よいゴツさがあり、男らしい印象を与えます。
白ベースにワンポイントで原色の差色があるタイプのものはデニムや黒パンツなどに合わせやすく、使いやすいです。
コンバースのオールスター
コンバースのオールスターは定番中の定番ですがデザイン性が優れており、また様々な色、形のものが販売されているので非常に使いやすいです。私も常に2足くらい常備しています。
布製で光沢がないため原色カラーのモノでも派手さはなく、差色で使いやすいです。
VANSのオールドスクール
バンズは現在多種多様なスニーカーが販売されていて、どれも使いやすいデザインのものが多いですが、中でも定番ラインの一つであるオールドスクールは非常に使いやすいです。
他のスニーカーに比べてカラーバリエーションも多いので幅広く使えます。ちなみに私は赤と黒を買うことが多いです。
NIKEのエアフォース1
NIKEのエアフォース1は定番ですが、無難にカッコイイので一足あると非常に便利です。
脱着のしやすいローカットがお勧め。
色は白ベースにワンポイントカラーが入ったものが使いやすいです。
これら定番アイテムは有名で他人と被ることも稀にありますが、よほどファッションにうるさい女子でない限り「微妙…」と思われることはありません。
スニーカーの合わせ方に関しては下記ページをご参考ください。
関連記事:スニーカーの選び方、コーディネート方法をわかりやすく解説
女子ウケのよいカジュアルファッションは?
カジュアルファッションがふさわしい場であっても、婚活パーティーやデートなど「女子ウケ」が気になる場面では普段着を選ぶのは少々気が引けます。
異性からの目線も気にしつつ服を選ぶ必要があるので悩みどころですね。
女子からの人気という観点でファッションを評価する場合、どのようなものが最適なのでしょうか。
キレイめを意識して服装を考える
女性によって好みは違うため、一概に「これが正解」といえる服装はありません。
ただ、女性の目を意識する場合に一つの目安となるのが「キレイめファッション」です。
落ち着きがあり品良くまとまったファッションが嫌いという女性は少ないため、迷った際の指標となります。
具体的にどのようなアイテムを選ぶかは、いわゆる「ジャケパンスタイル」に準拠します。
テーラードジャケット+スラックスorチノパンの組み合わせをメインに服装を組み立てていきましょう。
「ジャケットを着ていったら決まりすぎるのでは…」と心配な場合、以下のようにアイテムの組み合わせで調整できます。
【ジャケパンスタイルをカジュアルダウンさせる方法(一例)】
- 色の濃いデニムパンツにする
- 春夏はくるぶし丈のアンクルパンツにする
- ワイシャツをカットソーやニットにする
- 靴を革靴からスニーカーにする
このようにさまざまな方法でカジュアルダウンできます。
お試しください。
カジュアルダウンさせたい場合も短パンやダメージジーンズなどカジュアル度の強すぎるアイテムは控えた方が無難です。
また、着用するジャケットやパンツのサイズ感には注意しましょう。
どんなにおしゃれなアイテムも、ぶかぶかやぴちぴちのものは「だらしない」「汚い」という印象を与えてしまいます。
個性派ファッションは敬遠されやすい
「異性のいる場なのだからおしゃれをしたい」という気持ちは大切ですが、一般的に個性派ファッションは女性から敬遠されやすい傾向にあります。
柄が奇抜すぎるものや派手な色を中心に服装を考えるのはおすすめできません。
単純に敬遠されやすいだけでなく、コーディネートの組み立て何度も大幅に上がってしまいます。
どうしても取り入れたいのであればメインに据えるのは避け、アクセントとしてワンポイントに採用する程度にしておきましょう。
パンクやストリート系など攻め気味のファッションも避けた方がよいでしょう。
ときには「怖い」「威圧感がある」という印象を抱かれてしまうこともあります。
また、男性のアクセサリーも女性受けは今ひとつです。
着用したいのであれば腕時計+目立たないデザインのものを一つ装着する程度にしておきましょう。
ごついデザインの指輪やネックレス、大量のブレスレットなどはNGです。
女子受けを意識するのであれば、大切なのは無難かつすっきりとまとめることです。
関連記事:メンズのアクセサリーは女子ウケしないことが判明。その理由を解説する
とくにファッション初心者の男性の場合、無地の落ち着いたカラーのアイテムを多めに取り入れると失敗しにくくなります。
まずは定番を抑える
一般的にカジュアルファッションは、堅苦しさを抑えた気軽な服装とおおらかに理解されています。
とはいえ、カジュアルファッションにもTPOが存在するため、状況に応じて相応しい服装を考えるようにしましょう。
また、女性からの目線を意識してファッションを考える場合は、最初は個性を出すことよりも、無難かつすっきりとまとめることを目指しましょう。
まず定番のアイテムを抑え、適したファッションを組み立ててみると失敗しにくいですよ。
参考:
SHOP LIST.COM ドレスコードとは?意味・種類~大人の男性・女性なら知っておきたいTPO別の服装
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