感染症へのリスク抑止などの観点から、リモートワークを始めとした「オフィスを必要としない働き方」が徐々に浸透してきています。
しかし、オフィスを持たない場合に困るのが、連絡先として記載する住所です。
実は、昨今このような悩みを持つ事業者向けに「バーチャルオフィス」を提供する企業が増えています。
今回は、そのなかでもコストパフォーマンスの高さで人気を博している「レゾナンス」に注目しました。
基本のシステムや料金、評判を紹介します。
バーチャルオフィスとは
バーチャルオフィスとは、物理的な事務所を持たない、または公開したくない個人事業主や法人に対して、住所貸しを行うサービスのことです。
会社のWebサイトや名刺などに、レンタルした住所を記載できます。
また、法務局への登記や、役所への申請書類にも、レンタルした住所を本店所在地として記載できることがあります。
バーチャルオフィスの基本サービス
バーチャルオフィスを扱う会社に共通している一般的なサービスは以下のとおりです。
【バーチャルオフィスの一般的なサービス】
住所の貸し出し | レンタルした住所を自社の住所として使用できる。 Webサイトなどに記載し公開が可能。 |
電話代行 | 電話番号の発行が可能。 受信の取次や応対ができることも |
郵便物の転送 | 自社あてに届いた郵便物の転送や、内容の共有が可能。 |
貸し会議室の提供 | バーチャルオフィス運営会社所有の貸会議室を利用できる。 |
FAXの受信・発信 | 自社あてに届いたFAXの送受信ができる。 |
なお、各サービスは月額に含まれている場合と、別途オプションプランへの加入が必要な場合があります。
バーチャルオフィス提供会社「レゾナンス」とは
レゾナンスは、バーチャルオフィスのサービスを、格安で提供している会社です。
2022年3月現在、浜松・渋谷・銀座・新宿の4つのオフィスがあり、会員になると各オフィスの住所を連絡先として利用することができます。
レゾナンスのシステム
レゾナンスでは、通常の住所貸しサービスに加え、電話の取次ぎや郵便物の転送など、さまざまな業務を含んだプランが複数用意されています。
基本の利用料金とコース
レゾナンスには、下記の7種類のプランが用意されています。
住所貸し・住所レンタル | 住所のみレンタル(法人登記可能) |
転送電話+バーチャルオフィスセット | 住所のレンタルと03電話番号のレンタル かかってきた電話は指定の番号に転送される |
電話代行+バーチャルオフィスセット | 住所と03電話番号のレンタル スタッフが応対し、内容を共有してくれる |
電話代行03発信+バーチャルオフィスセット | 住所と応対スタッフつき03電話番号のレンタル 03番号での発信も可能なプラン |
電話代行内線取次+バーチャルオフィスセット | 住所と応対スタッフつき03電話番号のレンタル 応対スタッフから直接転送を受けられるため、対外的には社内に在席しているように見える |
転送電話サービス | 03番号の利用と電話の転送が可能 |
電話秘書代行 | 03番号の利用とスタッフによる電話応対 |
料金はコースによって次のように異なります。
【レゾナンスのプラン別利用料金】
通常料金 (月額) | 半年払い | 1年払い | |
---|---|---|---|
住所貸し・住所レンタル | 3,300円 | 1万6,500円 | 1万9,800円 |
転送電話+バーチャルオフィスセット | 5,500円 | 2万9,700円 | 4万6,200円 |
電話代行+バーチャルオフィスセット | 7,700円 | 4万2,900円 | 7万2,600円 |
電話代行内線取次+バーチャルオフィスセット | 1万1,000円 | 5万2,800円 | 9万2,400円 |
電話代行03発信+バーチャルオフィスセット | 1万2,100円 | 5万9,400円 | 10万5,600円 |
電話転送サービス | 3,300円 | 1万6,500円 | 2万6,400円 |
電話秘書代行 | 6,600円 | 3万6,300円 | 5万9,400円 |
※2022年3月時点の情報です。予告なく変更されることがあります。
「住所だけ欲しい」「電話代行まで頼みたい」など、人によって適したサービスは異なるため、自分にあったプランを選べるのは嬉しいポイントです。
なお、どのコースを選んでも5,500円の入会金が発生します。
申し込みから契約までの流れ
レゾナンスと契約する場合、申し込みから解説まで次の流れで進みます。
- Webサイトまたは来店でバーチャルオフィスの申し込み
- 入会審査の実施
- 入会金など必要な費用の支払い
- 本人確認の実施
- 契約締結
なお、本人確認では下記の身分証明書が必要となります。
※法人の場合は登記簿謄本も併せて用意してください。
【次のいずれか1点】
- 運転免許証(表裏)
- 住民基本台帳カード(表裏)
- マイナンバー
- パスポート(顔写真のページと現住所記載のページ)
- 住民票(6ヶ月以内)
【次の2点】
- 健康保険証
- 公共料金の明細(3か月以内の現住所が記載されたもの)
レゾナンス利用時の注意点
レゾナンスを利用する際に、注意が必要なポイントを紹介します。
よくある質問
申し込みから何日で住所を使えるようになる?
最短即日で利用できるようになります。
バーチャルオフィスの住所で銀行口座の開設は可能?
口座開設を希望する金融機関の方針によって異なります。
レゾナンスはみずほ銀行と提携しているため、みずほ銀行であれば開設は可能です。
バーチャルオフィスの住所で法人用クレジットカードは作れる?
クレジットカード会社によって異なります。
レゾナンスでは、法人カードの作成が可能なクレジットカード会社の紹介を受けることもできます。
バーチャルオフィスでは許可が降りない業種がある
実は、バーチャルオフィスはどんな会社でも利用できるわけではありません。
たとえば、古物商許可が必要なリサイクルショップや古着店などは、たとえネットショップであってもバーチャルオフィスの住所では業登録ができません。
これは、古物商の運営ではかならず商品の実物を取り扱うため、保管場所や運営実態のある営業所が必要となるためです。
自分の事業でバーチャルオフィスの住所が使用できるかは、あらかじめ確認しましょう。
レゾナンスのネット上の評判
レゾナンスは、格安で一等地の住所がレンタルできることから、インターネット上では良い評判が多く見られました。
仕事柄外出が多いため、郵送物の対応などお任せ出来て大変助かっています。
https://goo.gl/maps/sczhrH2GjspZJC6n7
起業のタイミングから約2年間利用しています。 もともと会社の規模拡大に合わせて自社オフィスを借りる予定でしたが特に不満もないのでそのまま使わせてもらっています。 郵送物の送付も柔軟に対応して頂けて満足です。 テレワークを導入しているのでこのまま使わせて頂きます。
https://goo.gl/maps/uxDzijmWngpvdBsX9
貸し会議室もあるので突然の打ち合わせにも対応できて満足しています。環境が整っているため、仕事に集中させてもらっています。
ttps://goo.gl/maps/H5JSfzhFG45WQ6J9A
電話代行や貸し会議室など、住所のレンタル以外のオプションも充実しているため、多くの会員から支持を集めています。
レゾナンスの利用がおすすめな人
では、レゾナンスの利用はどのような人におすすめできるのでしょうか。
具体例を紹介します。
起業・開業したいけれどプライバシーを守りたい
自分のプライバシーを確保しながらビジネスをしたい方には、レゾナンスのバーチャルオフィスはおすすめです。
請求書やWebページなど、ビジネスでは住所の記載が必要な場面は多いのですが、事務所を持っていない場合は自宅の住所を書かざるを得ないことも。
こんな場合、バーチャルオフィスのメリットは大きいといえます。
電話応対が苦手な人
電話応対が苦手な方や、電話に業務を中断されたくない方は、レゾナンスの電話サービスはおすすめです。
専門スタッフがついた取次サービスと、応対内容の共有ができるサービスの二種類が存在するため、自分にあったものを選べるのも嬉しいポイントです。
オフィスが必要ない人
リモートワークがメインの法人では、オフィスが必要ないことも珍しくありません。
住所取得のためだけに事務所を契約するのは費用効率が悪いため、コストを抑えて利用できるレゾナンスのサービスはおすすめです。
高いコストパフォーマンスを実現!住所が必要な事業者におすすめできる
レゾナンスは、費用を抑えて都内一等地の住所をレンタルできるため、住所が必要な事業者にはぴったりです。
郵便物の転送や電話に関するサービスも選べるため、自分に適したプランが見つかるのも魅力的。
注意したい点はありますが、多くの方におすすめできます。
気になった方はぜひ公式サイトで情報を確認してみてください。
参考サイト:https://virtualoffice-resonance.jp/service/
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