ビジネスカジュアルに適したシャツの選び方と注意点

ビジネスカジュアルの装いを考えるうえで、初心者がつまずきやすいポイントの一つがシャツ選びです。

カジュアルシャツとビジネス用のシャツの違いは一見分かりにくく、どんなシャツを選ぶべきか迷ってしまうことも多いもの。

この記事では、ビジネスカジュアルに適したシャツ選びをテーマに、シャツ選びの基準や注意するポイントを紹介します。

目次

カジュアル向けのシャツとスーツ用のシャツの違い

職場や着用場面にもよりますが、ビジネスカジュアルのシャツは、ジャケットと合わせることが前提のスーツ用ドレスシャツ(ワイシャツ)を選ぶのが無難です。

しかし、この二つには共通点も多いため購入に迷うこともあります。

ドレスシャツとカジュアルシャツにはいくつかの要素で相違点があります。

代表的なのは以下の6つのポイントです。

【シャツの色】

ドレスシャツの色は、白やグレー、薄いブルーなどが一般的です。

黒やピンクなどのカラーも販売されていますが、カジュアル感が強いためビジネスカジュアルでは避けるのが無難です。

【生地の種類】

ドレスシャツのおもな素材は綿または麻、シルク、綿混などです。

生地の折り方は平織や綾織りなどが一般的。

カジュアルシャツにはニット地なども採用されますがビジネスカジュアルには不相応です。

【ボタン】

ビジネス用のシャツの場合、ボタンの色は白が多く貝かプラスチックを用いたものが主です。

生地に対して目立つ色や素材のボタンが使われているシャツはカジュアル度が高くなります。

【襟】

スーツやネクタイと合わせることが前提のシャツには台襟があります。

襟に4センチ程度の高さがあるのが特徴です。

カジュアルシャツの場合、首回りに高さがなく、ぺたりと寝ているような形状になっていることが多いです。

【裾】

ドレスシャツの裾はパンツにインする前提で作られているため裾が長くなります。

カジュアルシャツは裾が短いものや水平にカットされているものが多く見られます。

これらの要素を比較しながら、カジュアルシャツかどうかを判断してみましょう。

ビジネスカジュアルに適したシャツ

前述のとおり、ビジネスカジュアルに適しているのはドレスシャツです。

ただ、現在はドレスシャツのデザインもフォーマルからカジュアルまで多様化しており、私服としても着られる製品も多くなっています。

そのため「ドレスシャツならなんでもOK!」とはいかないのが現状です。

一般的なビジネスカジュアルの場合、どのようなシャツを選べばよいのでしょうか。

白、グレー、ブルーなど無難な色を選ぶ

どこまでカジュアルなデザインが許されるかは「職場しだい」ですが、一般論でいうと色は白やグレー、薄いブルーなどを選ぶのが無難です。

これらは客先への訪問などでも利用できる色ですので、複数枚持っておくと便利です。

また、どのようなデザインのパンツやジャケットとも合わせやすいため、コーディネートに幅が出るという点でもおすすめできます。

素材は綿または麻

素材は綿または麻のものがおすすめです。

冬用のシャツは綿、夏用は麻と使い分けることをおすすめします。

素材の風合いからもカジュアルになりすぎず、ビジネスカジュアルでは幅広く活躍できます。

なお、麻のシャツは綿と比べるとカジュアル度がやや高く出るため、心配な場合は夏用のジャケットとの組み合わせで調整するのがおすすめです。

サイズに注意しよう

シャツをスマートに着こなすためにはサイズ感が命です。

サイズの合わないシャツは「だらしない」「老けて見える」「ぴちぴちで若作りしている」などマイナスイメージのもとになります。

必ずサイズを調べた上で購入するようにしましょう。

シャツを選ぶうえでは、以下の三つのサイズをチェックしてください。

【首回り】

シャツの襟周りの大きさです。

サイズが合わないと、きつく感じたり胸元がだらしなく見えたりする原因になります。

喉仏の下からメジャーを入れ、首にぐるりと巻いて長さを計測します。

実寸に2センチプラスしたサイズのシャツが標準の適合サイズです。

【裄丈(袖丈)】

袖の長さのサイズです。

適合サイズのものを選ぶことで上品に着こなすことができます。

首の起点から肩を経由し、手首の関節までの長さが実寸です。

ドレスシャツの標準適合サイズは実寸にプラス2センチした長さです。

【着丈】

シャツの襟下から裾の先までの長さです。

長すぎるとインした際にお尻まわりがゴワつき、短いと動いた拍子にパンツから裾が出て背中が見えてしまいます。

首の起点から腰骨の高さまでが実寸で、着用状態でお尻が隠れるくらいがちょうどいい長さです。

ビジネスシーンで注意したいこと

そのほかにも、ビジネスの場面でのシャツの着こなしはいくつか注意点が存在します。

チェックやボーターは着こなしが難しい

チェックやボーダー、ストライプなど柄入りのものは、一般的に着こなしが難しいとされています。

他のアイテムと合わせる際にコーディネートが限定されるため、やや上級者向きのアイテムです。

また、太いストライプや荒いチェック模様は柄が目立ちやすく、カジュアル感が強く出てしまうため、着用場面を選ぶという点でも注意が必要です。

コーディネートに自信がない場合や、職場の服装規定を把握しきれていないときは、まずは無地のシャツを選ぶと無難といえます。

柄入りのシャツに挑戦したい場合は模様が細かいものから始めてみましょう。

例えば、白地に細いグレーストライプのシャツなどは目立ちすぎず着用しやすいデザインのためおすすめです。

なお、シャツによっては裏地にストライプなどの柄が入っているものもあります。

襟の隙間やまくった袖から柄が見えてしまうと一気にカジュアル度が増すため注意してください。

シャツの裾はパンツにイン

シャツの裾は必ずパンツにインするようにしてください。

たしかに、カジュアルファッションであれば、ワイシャツやTシャツの裾を出すこともありますが、これはビジネスシーンではNGです。

「私服勤務OK」の職場であれば問題ない場合もりますが「ビジネスカジュアル」の服装規定では禁止と考えた方がよいでしょう。

ドレスシャツの裾はパンツにインする前提で作られていますので、出してしまうとかなり裾が長く見えます。

ビジネスの装いとしては非常にだらしなく見えてしまうので注意しましょう。

夏場の汗染みに注意

夏場のサラリーマンの天敵が脇や背中の汗染みです。

とくにドレスシャツは汗染みが透けやすいため注意しましょう。

炎天下からの帰社時など、どうしても汗をかいてしまう場面はあるのですが、周りからの印象は決して良くないため対策が必要です。

考えられる対処法としては「半袖の肌着中に着用する」「脇汗パッドや制汗スプレーを使う」などが挙げられます。

また、麻素材の夏用ジャケットと合わせることで、外から汗染みを隠し、かつ涼しく過ごすことができます。

ビジネスにふさわしいシャツを選ぶことが重要

ビジネスカジュアルで重要なのは、ビジネスにふさわしいシャツ選びです。

どこまでカジュアルさをプラスできるかは職場のルールしだいですが、基本的にはビジネススタイルに準拠して選び、その中でおしゃれを楽しむのが基本となります。

ビジネスカジュアルの初心者の装いでは、シャツは派手過ぎずサイズの合ったものをきちんと着ることを目標にしてみましょう。

ビジネスカジュアルに慣れてきたら、少し遊びのあるデザインを取り入れてみたり、ネクタイやジャケットとの組み合わせを考えたりして、コーディネートを楽しんでみてください。

参考サイト:
https://suitmen.jp/144/
http://www.y-shirts.jp/saisun.html#:~:text=%E9%A6%96%E5%9B%9E%E3%82%8A,%E3%81%AE%E4%BB%95%E4%B8%8A%E3%81%8C%E3%82%8A%E5%AF%B8%E6%B3%95%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%80%82
https://logi-lab.com/business-casual-shirt#100
https://mensfashion.cc/tips/smartcasual/49117/

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