雑誌やサイトを見てもファッションがわからない!?その理由と解決方法について解説

ファッション雑誌は理解できる範囲でOK

友人や知人からファッションの雑誌やウェブサイトを勧められて見たけど、

「ファッションが全然わからない」

「おしゃれが理解出来ない」

と感じることありますよね。

特に数学や物理が得意な理系タイプの男性にとって、ファッションは苦手な分野で理解に苦しむのも仕方ないことだと思います。

実際私も一度雑誌を開けば理解に苦しむコーディネート(服の組み合わせ)がたくさん紹介されていることが多々あります。

夏なのにマフラー(ストール)を巻いたりニット帽を被ったり…

そこで本ページでは、ファッションがわからない理由とその解決方法について、理系の方でもわかるように解説します。

これを読めばファッションがわかってくるかも!

目次

ファッション雑誌が理解できない理由

ファッション雑誌やサイトを見てもファッションがわからない理由は大きく分けて2つあります。

  1. 雑誌やサイトはおしゃれが好きな人に服を売ることを目的としている
  2. 雑誌やサイトにはファッションの基本が書かれていない

この2つの理由からおしゃれにあまり興味のない人、ファションに疎い人がファッション誌やサイトを見てもファッションが理解し難いということになっています。

雑誌やサイトは広告収入で成り立っている

20代~30代くらいを対象としたファッション誌には、

  • men’s JOKER(メンズジョーカー)
  • MEN’S NON・NO(メンズ ノンノ)
  • Safari(サファリ)
  • OCEANS(オーシャンズ)
  • MEN’S CLUB(メンズクラブ)

等様々ですが、これらはいずれも掲載しているアパレルブランドやショップから得られる広収入によって利益を得ています。

もちろんファッション誌はフリーペーパーではないので購読者からの売上も大きいです。

が、必ずクライアント(アパレルブランドやショップ)が絡んでおり、またそれらと協力しなければファッション誌は制作そのものができない部分があります。

よってファッション誌は必然的にクライアントの売りたいもの、雑誌に載せたいものが載る、というのが当たり前となっています。

ウェブサイトに関しては自社で服を販売、提供している会社が作成しているウェブサイトでは、当然自社が取り扱っている商品を中心に掲載します。またそれ以外は収入源のほとんどを広告収入としているため、やはりクライアント(アパレルブランドやショップ)が載せたいものを中心に掲載されています。

雑誌やサイトにはファッションの基本が書かれていない

上述した理由によって雑誌やファッション誌にはファションの基本的な部分、考え方がないがしろにされている傾向にあります。

雑誌の目的はクライアント(ブランドやショップ等広告主)の商品を掲載することが目的なので、

「今年のトレンドはトレンチコートだ」

「クラシック感を演出して大人っぽい印象で!」

「今年注目のブランドは○○だ!」

のようなことは言っても、「服のサイズの選び方」や「色の組み合わせ」「与える印象」等について詳しく書かれることはほとんどありません。

[box04 title=”要点をまとめると”]つまりほとんどのファッション誌やウェブサイトは読者におしゃれになってもらうことを目的としているのではなく、売りたい服やブランドを載せることを目的としています。

そのためファッションの基本的な考え方はもちろん、読者に似合う服、合う服が紹介されることもありませんし、読者がこれから射止めようとしている女の子が好きなブランドが紹介されるわけもありません。

今年のトレンドは「ジョガーパンツだ!」とジョガーパンツを見たことも聞いたこともない人におすすめのジョガーパンツを紹介しているのがファッション雑誌です。

これではファッション雑誌を開いても「理解出来ない」のは無理がありませんよね。[/box04]

ファッションが理解出来ない人は理解できる範囲でOK

ファッションセンス、感覚というのは芸術、美術の世界によく似ています。

「有名な美術家のアートの良さが全くわからない」

というのはおそらく心の中で多くの人が思っていることではないでしょうか。私もわかりません。

しかし芸術の世界でも、

「この人のアートはわからないけど、この人の絵の良さはわかる」

というのがあると思います。

「草間彌生や岡本太郎の作品の良さはわからないけど、ラッセンや中村佑介の作品は好き」みたいな感じ。

草間彌生 – Google 検索

岡本太郎 – Google 検索

ラッセン – Google 検索

中村佑介 – Google 検索

ファッションも同じく、

「このコーディネート(組み合わせ)は理解できるけど、このコーディネートは理解できない。」

「この服は着ても良いって思うけどこれはナシ。」

という感覚で選んで良いんです。

【解決方法】無難にカッコイイくらいを目指す

ジャケットスタイル
グレージャケットと白シャツ

本サイトは運営者である私自身が、誰が見てもおしゃれでファッションセンスある人ではないため、「極めておしゃれな人」を目指すのではなく「無難にカッコイイ」くらいのファッションを目指すことを目的としています。

  1. サイズ感が程よく不自然に見えない
  2. 季節に合わせたファッション
  3. 場所、場面に合わせたファッション
  4. ある程度おしゃれに気を遣っている人が買うブランドを選ぶ

これら4つを取り入れるだけで見る人からすれば「おしゃれな人」と思われますし、そうでなくても雰囲気で「おしゃれな人」「なんか格好いい感じがする」というのが伝わります。

服のサイズは最重要

「なんとなくおしゃれ、格好いい」と思ってもらうためにはまず服のサイズに注意するところから始めましょう。

おしゃれに全く興味のない人からすれば、服のサイズは「着れたら良い」くらいのものだと思いますが、サイズは服のデザインそのものと同じくらい印象が変わってきます。

下の2つの画像を見比べてみましょう。

大きめのTシャツ
ピッタリサイズのTシャツ

どちらも同じ青いTシャツを着ていますが、前者よりも後者の方がなんとなくおしゃれな人、格好いい人という印象を受けませんか?

身体付きそのものが違うというのもありますが、前者が着ているTシャツはモデルの体型に合っていないため、適当に選んで買った感じが野暮ったい印象を与えてしまいます。

Tシャツ選びに関しては下記ページでも解説していますが、単に着れるだけでなく自分の体型に丁度良いものを選ぶことが重要です。

関連記事:プリントTシャツの選び方を初心者向けにわかりやすく解説する

またTシャツに関わらず服のサイズはとても重要になってくるので、特に最初はできる限り試着して店員さんに意見をもらいながら選んでいくことをおすすめします。

季節に合わせた服を選ぶ

2つ目は季節に合わせた服装を心掛けることです。

記事冒頭で夏物のストールを紹介していますが、こういうアイテムを使って無難にカッコよく見せるのは至難の技です。

真夏なら半袖のTシャツやポロシャツ、冬ならコートやダウンジャケット等をメインに着るだけでOK。簡単ですよね。

ただし春と秋は少しセンスが必要です。

どちらも気温が同じくらいなので、ファッションに全然興味のない人は当然のように春物を秋に着たりしますが、春に買った服を秋に着ると季節感のない服装になってしまうことが多々あります。

生地の厚さや袖の長さ以外にも季節感を与える要素はあるのです。季節感を与える代表的な要素として色があります。

詳細は下記ページで解説していますが、春は青系やピンク等、明るく淡色系が多いのに対して、秋は黒や茶系、カーキ等暗めの色が多いです。

【春服と秋服の違い】

春服秋服
薄めの色、淡色が多い。
青系やピンク、ライトグレー等明るい色が多い。
暗め、重めの色が多い。
黒系、茶系、カーキ等落ち着いた色が多い。
生地の質軽い印象を与えるものが多い。
比較的夏物に近い薄いものが多い。
重めの生地が多い。
冬服に近い厚手の記事のものが多い。

関連記事:メンズファッション初心者のために秋服と春服の違いを解説する

場所、場面に合わせた服装を選ぶ

いわゆるTPOと呼ばれる概念です。当然ですが、どんなにおしゃれにキメてもカジュアルな服装でお葬式に参列するのはNGです。

TPOとは、

  • Time(時間)
  • Place(場所)
  • Occasion(場合)

の頭文字で、「VAN」というアパレルブランドの創始者が発案したそうです。

TPOは現在行動や言葉遣い、マナー等も含めて、「TPOをわきまえなさい」と使われることが多いですが、元々は服装のことを指す言葉だったようです。

参照:TPOとは – 流通用語 Weblio辞書

一般的なファッション、私服においてTPOを考える必要はそれほどありませんが場所や場面によってはカジュアルとフォーマルを使い分ける必要が出てきます。

カジュアルなシーンではカジュアルな服装でOK

カジュアルな服装

カジュアルとは「格式がない、くつろいでいる」というような意味合いを持っています。

「気軽にゆったり楽しく遊ぶ」というイメージがぴったりかと思います。

例えば女性と遊園地に行ったり、カフェでランチや居酒屋で飲んだりする際はカジュアルシーン(気軽にゆったり楽しく遊ぶ」なのでカジュアルな服装でOKです。

カジュアルとは具体的に、

  • ジーンズ
  • ハーフパンツ
  • デニムジャケット
  • ブルゾン
  • チェック等の柄物のシャツ
  • Tシャツ
  • スニーカー
  • サンダル

などでコーディネートした服装です。明るい色、派手なプリント、変わったデザインの服はおおよそカジュアルな服に分類されます。

フォーマルなシーンではフォーマル寄りな服装を心掛ける

フォーマルな服装

フォーマルとはカジュアルの対義語で「正式な場、格式のある」というような意味を持っています。

仕事はもちろん結婚式や葬式等の冠婚葬祭をイメージするとわかりやすいですね。

フォーマルな服装は男性の場合「スーツ」がそれに当たります。そのため取引先への営業や冠婚葬祭へは普通スーツで訪れるのが正しいです。

しかし正式な場なのか、カジュアルな場なのか微妙な場所、場面が多々あります。

例えば休日のビジネスセミナーや異業種交流会、仕事の忘年会、婚活パーティ等はスーツを着ていくのも「なんかちょっと違う気が…」って思いますよね。

こういうスーツを着るほどでもないけどカジュアルな服装が躊躇われるシーンではフォーマル寄りのカジュアルな服装がおすすめです。

フォーマル寄りのカジュアルとは具体的に、

  • ジャケット
  • シャツ(無地)
  • ポロシャツ
  • チノパン
  • スラックス
  • 革靴

等でコーディネートした服装です。

シンプルなデザインで黒やグレーなど仕事でも着られそうなものを選べば、カジュアル過ぎる服装が躊躇される場面でもTPOをわきまえた服装になります。

おしゃれに気を遣っている人が買うブランドを選ぶ

ブランド物で全身まとえば良いという考え方には激しく賛同できませんが、トップス(上に着る服)やボトムス(下に着る服)等、外から見えるメインの部分に関してはある程度人気のあるブランドを使った方がカッコよくなりやすいです。

ネット上には、

「全身ユニクロでもおしゃれに見せることはできる!」

と力説している方も多いですが、それができるのは「子どもから高齢者をターゲット層としたアパレルショップで売られている服の中から比較的おしゃれで格好いいアイテムを選び出すことができるおしゃれな人だけ」です。

20代~30代前半にお勧めなメンズファッションブランド10選で紹介しているブランド、ショップであればある程度おしゃれに興味のある層向けに商品を提供しているため、ハズレが少ないです。

もちろん中には「理解しがたい変わった服」もあったりしますが、自分が理解できる範囲のアイテムだけを選べば良いんです。

まとめ

ファッションというのは個人の感性、感覚的な部分が多いので雑誌を見ても「理解出来ない」「わからない」というが普通です。

ただここまで解説してきた通り、ある程度ルールに従って選べば外すことはありません。

まずは以下の4つに注意して「無難に格好いいファッション」を目指しましょう。

  1. サイズ感が程よく不自然に見えない
  2. 季節に合わせたファッション
  3. 場所、場面に合わせたファッション
  4. ある程度おしゃれに気を遣っている人が買うブランドを選ぶ
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