かつて「昼顔妻」という言葉が一世を風靡したように、専業主婦は浮気や不倫をしやすい環境にあるというイメージがあるようです。
実際のところ、専業主婦が浮気をしやすいという説は事実なのでしょうか。
今回は、アンケート調査のデータから浮気する専業主婦の割合と、その原因を考えていきます。
専業主婦の浮気・不倫が多いのは事実なのか?
そもそも、専業主婦の浮気や不倫が多いとされるのは事実なのでしょうか。
調査会社が行ったアンケートをもとに、具体的な割合をみてみましょう。
専業主婦が浮気・不倫をする割合
探偵社「総合探偵社株式会社MR」が、夫婦問題の相談コミュニティ「MiW」の利用者に行ったアンケートの結果を紹介します。
専業主婦200名に対する「結婚後の浮気・不倫経験は?」という質問では、以下の回答が得られました。
画像引用・情報出典:出会いは職場にあり!?現在、終了中の既婚女性の5人に1人が不倫中「働く人妻の不倫率」|不倫・浮気、夫婦問題の相談室[ミウ]
専業主婦200名のうち、4.5%が「専業主婦の状態で不倫経験がある」と回答しているため、割合としてはおおよそ専業主婦の20人に1人程度と考えてよさそうです。
この割合が高いか低いかは感覚による部分が大きいのですが、もしかすると知人のなかにもこっそり不倫をしている人がいるかもしれません。
浮気の定義と認識の違い
そもそも浮気の定義そのものが人によって異なるため、夫にとっては浮気でも、妻自身は浮気という認識はないケースもあるかもしれません。
この場合、潜在的に浮気をしている人はもう少し増えると考えられます。
エキサイト株式会社が運営する恋愛相談サービス「恋ラボ」では、男女213人に対し、浮気の定義に関するアンケート調査を行っていました。
このデータによると、浮気の定義は人によって異なり、以下のようなポイントで線引きをしているようです。
- 体の関係を持つ
- キスをする
- 外泊する
- 好きと言う
- 手を繋ぐ
- 二人きりで出かける
- 頻繁に連絡を取る
- ボディタッチ
- 興味を持っている態度
「体の関係を持つ(74%)」「キスをする(64%)」はアウトと認定する人が多いようですが、それでも6割~7割に留まっています。
人によっては「気持ちが伴っていなければ浮気ではない」と解釈する人もいるのかもしれません。
参考:【浮気の定義】男女213人に調査!浮気の線引きや浮気をしてしまう男女の特徴とは?|PRタイムズ
何が浮気や不倫のきっかけになるのか
では、何がきっかけで浮気を始めるのでしょうか。
総合探偵社「株式会社MR」が浮気や不倫のきっかけを既婚女性300人に聞き取ったアンケートでは、以下のような結果が得られました。
図表引用・情報出典:不倫もオープンな時代に!?既婚女性の26%が浮気・不倫経験アリ。|不倫・浮気、夫婦問題の相談室[ミウ]
意外にも、浮気のきっかけに「パートナーとうまくいっていない」を挙げたのは19%、「セックスレス」は1.3%に留まっています。
一方で「(浮気相手を)好きになってしまった」「なんとなく」「誘われたから」といった理由が上位に入っています。
あくまで統計の結果ですが、浮気のきっかけは外的要因や環境の変化によるものも多いようですね。
専業主婦が浮気に至るまでの潜在的な背景は
仮にきっかけがあったとしても、多くの人は浮気には至りません。
ある程度潜在的な要因があるからこそ浮気に手を出してしまうと考えるのが自然です。
専業主婦が浮気をするには、どのような背景があるのでしょうか。
日々の暮らしで孤独を感じている
専業主婦は、日々の暮らしに孤独を感じやすい環境であるといえます。
毎日の家事や子育てに追われていると友人や知人を作りにくく、頼りの夫も仕事で多忙であれば孤立しやすいのです。
人付き合いや友人作りが苦手な人であれば、なおさら家庭だけで人間関係が完結する傾向にあります。
同じ生活の繰り返しからの逃避
家庭が中心になる専業主婦の生活は、ともすれば毎日同じことの繰り返しになりがちです。
決まった時間の送迎・食事作り・洗濯など、日々の作業がルーティン化することが多いためです。
変化のない生活に嫌気が差し、刺激をもとめて浮気に走ってしまうこともあります。
夫や家庭に対する不満
夫や家庭に対して不満があり、解消できない場合も家庭の外にはけ口を求めることがあります。
たとえば、夫が子育てに非協力的であったり、自分だけが家庭を支えているといった不満を抱えていたりするケースです。
ストレスや満たされない思いが爆発する形で不倫のトリガーになることが考えられます。
夫との関係は円満なケースも多い
一方で、夫との関係が円満な場合でも、外的要因がきっかけで浮気をすることも多いようです。
総合探偵社「株式会社MR」が、不倫中の既婚女性200人に対して夫婦仲を聞くアンケート調査を実施しました。
これによると、浮気や不倫をしている女性のなかで、パートナーと不仲なのは25.5%に留まっています。
実に7割以上が、パートナーとの関係は「普通~良好」と回答していることになります。
夫婦関係に問題がなくても浮気をする人は少なくないようです。
参考:不倫中の既婚女性の7 割は、夫との関係は「普通」-「不倫妻の実態」|不倫・浮気、夫婦問題の相談室[ミウ]
浮気をしない専業主婦の特徴
では、反対に浮気をしない専業主婦にはどのような特徴があるのでしょうか。
日常が充実している
日常生活が充実しており、日々新鮮な気持ちで暮らしている人は、浮気に走る確率が低いといえます。
家庭内や夫婦関係でストレスが発生したときでも、うまく消化できるためです。
たとえば主婦業のかたわらで取り組む趣味がある人や、友人が多い人などは浮気しにくいでしょう。
夫が好き
夫が好きで、愛情を強く感じている人も浮気しにくい傾向にあります。
仮に好みの男性にアプローチされても、夫の顔がちらつくため浮気に至らないためです。
また、男性として夫に恋愛感情を持っている人であれば他の男性に好意を抱かず興味も湧かないことも理由の一つです。
モラル・道徳観が高い
モラルや道徳観が高い人も、浮気に走りにくいといえます。
浮気・不倫に対して忌避感が強く「そんなことをしてはいけない」と自分を戒めているためです。
ただし、こうしたケースでは必ずしも浮気に興味がないわけではありません。
あくまで自制心で押さえつけている状態ですので、家庭への不満やストレスが蓄積していると、ささいなきっかけで爆発してしまう可能性はあります。
親の浮気・不倫に対してトラウマがある
幼少期に親が浮気をした結果、浮気そのものに対してトラウマを持っている人も、浮気をする可能性は低いでしょう。
例えば、子供のころに父の浮気によって母が傷つく姿を見ていたり、親の浮気によって家庭が崩壊するといった出来事に見舞われていたりする場合が考えられます。
こうした体験をしていると浮気・不倫そのものに対して強い嫌悪感を抱くことが多く、自分が結婚したあとも浮気に走る可能性は低いといえます。
専業主婦の浮気率は約20人に一人!原因は日常生活への不満やストレスか
今回ピックアップした調査結果では、専業主婦が浮気をする確率はおよそ20人に一人であり、就労中の妻と比較して取り立てて高い割合というわけではなさそうです。
多くのケースで、日常生活への不満やストレス全般が浮気の原因となっていました。
そのほか、相手から誘われてなんとなく浮気をした人の割合も高いという結果となっており、パートナーと不仲ではなかった人も多いです。
必ずしも夫婦の関係性が原因というわけでもないようです。
自身やパートナーの浮気を防止したいのであれば、まずは現在の環境や不満を見直してみましょう。
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